Pozzuoli | 2009年03月29日 |
---|
イタリアのナポリの西にポゾリPozzuoliという海辺の町があります。今から2000年ほど前にヴェスヴィオ火山の噴火で噴出した火山灰がこの町にも降り注ぎました。古代ローマ人の素晴らしいところは、この火山灰(Pozzolana)を石灰(水酸化カルシウム)に混ぜると、石灰の強度が増すことを発見して利用した事です。ローマンセメントの誕生ですね。火山灰に含まれるシリカとアルミナが水酸化カルシウムと反応する現象を、この町の名前にちなんでポゾラン反応と呼びます。シリカ(SiO2)やアルミナ(Al2O2)が水酸化カルシウムCa(OH)2と反応してカルシウムシリケート水和物を生成する化学反応です。ガーデンクリートに使用する軽石にもシリカやアルミナがたっぷりと含まれていています。ガーデンクリートは天然素材の化学反応を利用して強度を増す、自然法則の理にかなった製品です。
ポンペイの遺跡から見たヴェスヴィオ火山 (写真引用Wikipedia)