三佐和ブログ


水のじゅうたん 2009年08月31日

水の傘方式の灌水システムを研究して水のじゅうたん方式の灌水システムを開発しました。水のじゅうたんは芝生の根に直接、水を供給する方式で風の影響も受けることなく、必要最小限の水で芝生を育てます。

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水の傘は、最初に水の届く範囲が決まりますが、水のじゅうたんは芝生の面積を自由自在に広げることができます。

 

IMG_4117.JPG  水の傘は工場の屋上など広い面積の芝生を灌水するのに最適です。水のじゅうたんはマンションのテラスや結婚式場の庭、幼稚園の園庭などで人に気づかれることなく、自然に芝生を潤わせます。緑化する場所に応じて、水の傘、水のじゅうたんを使い分けご利用ください。

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水の傘 2009年08月23日

都会の環境は砂漠に似たところがあります。屋上や地上のアスファルト、コンクリートの上で植物を育てるには、常に水が植物に行き渡る環境が必要です。荒川区町屋のホテルの屋上にガーデンクリートを敷き、スプリンクラーによる灌水システムで芝生を育ててきました。今年はスプリンクラーの水の傘が及ぶ範囲いっぱいのところまで芝生を敷いて育てています。暑い中、芝生も水の傘の届くギリギリのところで懸命に生きています。傘は傘でも、核の傘は人類のエゴが作り出したありがたくない傘ですが、水の傘は植物の生命を維持するための大事なライフラインです。

                                                                                                          

 

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山武伊勢原工場様の屋上でも、水の傘方式のガーデンクリート緑化システムが採用されました。 (施工面積 1,000㎡)

 

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国立公園 2009年08月16日

先週のブログでお話しました地熱発電は、火山国日本の地の利を活かせる有望な代替エネルギーです。その仕組みは、地下数キロの深さにあるマグマだまりの熱エネルギーから発せられた蒸気を使ってタービンを回し発電するもので、日本のいたるところで発電所を作ることが出来るそうです。そして、この地熱エネルギーを活用できる土地の80%が国立公園や温泉地にあるそうです。                             (本当のエネルギー問題 池田清彦著 KKベストセラーズ)

 

IMG_0003.jpg 地熱エネルギーが普及するには、国立公園の自然保護法や国有林(農水省管理)等の様々な法の網と折り合いをつけなければなりません。合理的な見方に立てば、これから海外からの石油エネルギーの調達に限界があるのであれば、日本国内で調達できる地熱エネルギーを有効に活用すべきだという結論が引き出されます。一方、博愛的な見方に立つと自然は保護しなければならないという意見になるでしょう。そこに木材としての利用や、温泉を観光資源として利用しようという人間の思惑が絡み合って、地熱エネルギーの普及に重たい網がかかっているようです。                                                                                                                                                                                                                                                 

          浄土平 磐梯朝日国立公園                                                                                                                                                                                                                          

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美しい日本の自然は地球からの贈り物です。これを次の世代に引き継いでゆくのが我々の役目であることは間違いありませんが  先のブログで日本の森林面積は、この50年の間に数字上は増えていることを紹介しました。日本国内で使用されることを目的に植林された木材(針葉樹)が使われることなく、ある時期から海外から木材が輸入されるようになり国産の木材の需要は落ち、森林は放置され日本の森は荒れました。人の国の自然を奪いながら、自国の環境を守る事は出来ません。自然の中で生きる人々は、自分たちの暮らしに必要なだけのエネルギーを自然から摂取して生きてきました。 昨今よく聞かれる「地産・池消」(地域生産・地域消費)につながる生活習慣です。                                                                                                      弥六沼から見た磐梯山               

                                                                                                                                                                    

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森は水力、地熱等、資源の宝庫です。次世代の日本人のエネルギー資源を確保するためにも、森を丁寧に手入れして、つまらぬ利権に縛られたり、新たに利権を生むことなく、きめ細かく活用することが必要ではないでしょうか?何度も繰り返しますが、石油エネルギーに先が見え、地球規模で人口が増加している中、海外を当てにしたエネルギー、食料の調達は厳しさを増すでしょう。まだ日本に活力があるうちに、エネルギーや食料の自給できる社会システムの構築を目指し英知を結集してゆかなければ! 

                                            五色沼 磐梯高原

 

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ホーム&アウェイ 2009年08月09日

先週のブログでスペインの風車をご紹介しました。英語名windmil。.風力を利用した小麦粉を挽く装置です。ヨーロッパの広々とした平原と台風などの影響の少ない気候のもとで培われた技術が、風力発電として現代社会で実を結びました。風力発電はヨーロッパの風土が作り上げた発電システムです。                 写真引用 Wikipedia                             

Daio_wasabi_farm02c.jpg風車と同じように自然エネルギーを利用した装置に水車があります。お米の脱穀などに使用された日本人にとってもなじみが深い動力ですね。水力は日本の狭い国土、山から海までの距離が短く高低差が大きい地形と豊富な雨に恵まれた気候が生んだ天然資源です。水位の差を利用した水車発電はエネルギーが減衰することがありません。ホームグラウンドの風土に適したエネルギーです。

  IMG_0015.jpg最近、風力発電システムが日本の各地で採用されていますが、塔が強風で折れたり民家の近くでは低周波音?による健康被害などの問題も起き始めました。ヨーロッパの地形や気候に適した風力発電が日本の地形や気候で稼働するのは、ヨーロッパのサッカーチームがアウェイの地で戦うようなものですね?

 

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火山国日本が誇る自然エネルギーとして地熱エネルギーを忘れることはできません。ホームで戦う日本チームの強力なメンバーです。世界中でエネルギーの争奪戦が始まった今、これからも日本が快適な生活水準を維持してゆくには、水力、地熱、そして海洋といった日本の強みを最大限に活かしたエネルギーシステムを作り上げて行くことです!                                     磐梯山(裏磐梯高原から望む。)

アルハンブラ宮殿の空中庭園 2009年08月02日

水は地球の引力の影響で高い所から低い所に流れます。スペインはグラナダにあるアルハンブラ宮殿の空中庭園では、宮殿の南東のシェラネバタ山脈を水源とする水脈と、宮殿の水位の差から生まれる水圧を利用して水が庭園をめぐっています。アルハンブラ宮殿の空中庭園には、砂漠の地からやって来たアラビア人の水と緑への愛着と英知が感じられますね。                         アルハンブラ宮殿のライオンの中庭 写真引用:Wikipedia

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 大田区産業プラザPIOの屋上にあるアイチャックガーデンでは、アルハンブラ宮殿の空中庭園と同じ原理が使われています。アイチャックガーデンでは、雨水の貯留タンクから灌水パイプを通して、水が芝生にまんべんなく行き渡りますが、この仕組みに水位の差を利用した一工夫があります。          

 

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                                                                    渋谷にありますスペイン料理店エル・カステリャーノでは、店主のビセンテ・ガルシアさんと息子さんのヴィクトル君のもてなしで美味しい料理が楽しめます。季節の食材を活かしたカステーリャ地方の家庭料理やパエリヤが素晴らしい!お米を使うパエリヤもアラビア人がもたらしたアジア・アフリカからの贈り物です?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                                                店の名前「エル・カステリャーノ」は歴史的な地名です。別名ラ・マンチャ。ラ・マンチャはアラビア語で「乾いた土地」。風が強く、ドンキホーテの時代から風車が活躍しています。  写真引用:Wikipedia 


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