東京の香り・日本の香り? | 2009年11月29日 |
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JR山手線原宿駅は神宮の木立に囲まれて、新鮮な空気の香りが漂っています。特に夜、電車から外に出たときに空気の違いを感じます。もしかすると、夜になり木々の光合成が始まり、炭水化物を作るときに発生する新鮮な水分や酸素が、木々の葉から降りてくるからでしょうか?ちょっと考えすぎかもしれませんが、原宿駅は都心で空気の違いを感じることができる駅です。
駅のプラットホームには、明治天皇と昭憲皇太后が詠まれた四季折々の歌が掲示されています。和歌の素養のない私にとり、歌の意味はわかったようなわからないような感じですが、すがすがしい空気の中で、日本の香りに触れたような気分になります。
先日、フランスのトゥルーズ・キャピトル国立管弦楽団とドイツのバイエルン放送交響楽団の演奏を聞きました。(サントリーホール港区)オーケストラの世界もグローバルスタンダード化が進み、演奏のレベルは上っているようでが、国や都市に根づいた個性ある響きは薄れていると言われます。しかし今回二つのオーケストラを聴いてみて、やはりフランスのオーケストラは、木管や金管の個人技に優れ、明るく美しいラテンの響きを醸し出していましたし、ドイツのオーケストラはズッシリとした弦の響きに支えられながら、迫力ある演奏をゆとりを持ってドライヴして、ゲルマンの底力を感じました。次はわが町、江戸・東京のオーケストラがどのような響きを醸し出すのか、じっくりと聴いてみたいですね。
Symphonieorchester Bayerischen Rundfunks (BR-online)