水と石油 2 | 2010年05月09日 |
---|
我々の次の世代、更にその次の世代が活躍する時代では、石油に代わるエネルギーが社会を支えることになるでしょう。しかしそのエネルギーには、プラスチックのような素材を生み出す事が出来ないのです。それなら今の時代、この貴重な石油素材を無駄に廃棄・焼却することなく再利用したり金塊のように塊にしてして、次の世代の人々に残しておく事は出来ないでしょうか?
清流の中で育つわさび 大王わさび農場 長野県安曇野市
プラスチックを回収して、洗浄しチップに粉砕して、金属を取り除きペレット化するにはコストがかかります。経済合理性が価格を決める社会では受け入れられる価格では無いかもしれません。また次の社会では、石油のほかにも生物資源(バイオマス)由来の生分解性プラスチックが普及する技術も確立されているでしょう。
だからと言って、プラスチックの塊が無駄になるとは思いません。市場にあふれているプラスチックを今の時代に燃やしてCo2にしてしまうのではなく、それをストックして次の世代、更に次の世代が再利用するのか、燃やしてエネルギーにするのか判断を託してみてはどうかと思います。石灰系の無機素材を扱うものとして、エネルギー源としてはもちろんのこと、プラスチックとして再利用、さらに再々利用できる石油の素晴らしさを実感します。
水は重力の影響で高いところから低い所へ流れます。そして高低差がある限り、水力はエネルギーとして一度利用しても、エネルギーが低減すること無く再利用できます。昔から人々はこの自然エネルギーを水車を通して利用してきました。山や谷が無数に張り巡らされ、一年を通して豊富な雨水に恵まれる日本の風土は、この自然エネルギーを利用するのにとても適しています。水車の原理を参考にした小規模・分散型のエネルギーシステムも、少しずつに普及されようとしています。食糧やエネルギーなどの資源を海外に頼りきってきた日本にも、そろそろ方向転換をはかる時代が始まろうとしています。