三佐和ブログ


シンガポール植物園 2 2010年06月20日

シンガポール植物園はイギリス人が作った植物園なのでEnglish Gardenの面影が今も残っています。イギリス東インド会社の社員スタンフォード・ラッフルズがシンガポールの開拓を始めた時代、まずナツメッグ、クローブなど香料の栽培が始まり、次にココア、コーヒー、サトウキビ等がこの地にもたされました。そしてロンドンのキューガーデンからシンガポール植物園に送られてきた、アマゾン流域のゴムの木の栽培の研究開発が行われて、その後のマレー半島のプランテーションの発展に大きな役割を果たしたようです。そして今、シンガポール植物園ではランの品種改良の研究が進んでいます。

 

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先の首相Lee Kwan Yewが1963年に街路樹の植樹を始めて以来、シンガポール植物園ではGarden Cityの創造を目指して、街路樹の研究開発の役割が担われてきました。そして街路樹の普及は進み1986年には国土(666平方キロメートル)の36%が緑化されました。さらに2007年には47%まで緑化面積が広がりました。シンガポールは今Garden CityからCitiy in a Gardenに変貌しています。( 植物の根のカーテンですが、すだれの中を通り抜ける感じです。シンガポール植物園では、日本ではあまり見かけない不思議な植物に接することができます。)

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シンガポールでは、Park Connector Network が国中に張り巡らされています。人々が憩う公園と公園を、街路樹に覆われた緑の回廊で結び、人々が歩いたり自転車で行きかうことが出きるようにするプロジェクトで、2009年までに112kmの緑の回廊が出来ました。そしてこの緑の回廊を2015年までには300kmまで伸ばそうとしています。 参考図書:Trees of Our Garden City (NParks'Publication)

 

IMG_6229.JPG  ヤシの木陰から夕陽を見ると懐かしい気分になりますね。我々のご先祖様の一部はその昔、南の島々から黒潮に乗ってやって来たのかもしれません。

 


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