札所・ブミコン舗装 | 2011年11月27日 |
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浅草寺様境内の札所と宝蔵門前のブミコン舗装が始まりました。まずは札所と「迷子しるべ石」の間を舗装しました。
木は生きているので根も動きます。そこで木の周囲は軽石を使用したガーデンクリートをベンガラで着色して載せました。ガーデンクリートは保水性があり軽いので、根が成長して動いても容易に補修できます。
今回ブミコンを施工した場所にある「迷子しるべ石」は江戸時代、迷子が出た時にその旨を伝える役割をした石碑だそうです。正面には「南無大慈悲観世音菩薩」と刻まれ、右手横には「志らす方」、左横には「たづぬる方」とかかれていて、ここに貼り紙して用件を伝えていたようです。このような石碑が江戸の町の各所に建てられて、人々は情報交換を行っていたのでしょうね。
浅草寺様の境内で仕事をさせていただいていると時々、江戸時代にタイムスリップしたような錯覚を起こします。今の自分を江戸時代に置き換えると、「内藤新宿の隣、大久保村に生まれ、タヌキの出る原宿村で暮らしながら(一昨日の朝、自宅マンションの敷地で可愛い番いのタヌキを見かけました。)四谷大木門に店を構え、浅草寺様のある浅草から法乗院・深川ゑんま堂様のある深川・江戸界隈のお寺様の境内で仕事をさせていただいている寺左官見習い。」といったところでしょうか?