三佐和ブログ


テラスのメイクアップ 2012年03月25日
大田区産業プラザPIOの6Fテラスの植物たちも、ここにきて元気に活動を始めたようです。昨年の夏から続けている温度測定も興味深いデータが収集されています。保水・断熱性パネルとしてのガーデンクリートの温度測定
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2月に行われた「おおた工業フェア」で展示された緑のピラミッドも厳しい寒さをしのぎ、芝生の根が灌水システムにしっかりと活着してきました。これからどのように育ってゆくのか楽しみですね。
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PIOのテラスで自然灌水システムお水番とガーデニングキットで花を育てて7カ月が経過しました。2月には西洋芝ケンタッキーブルーグラスのソッドを、花の横に加えましたが真冬の寒さにもかかわらず根をおろして、ガーデンクリート緑化ブロックに活着しています。
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今PIOのテラスでは春の到来に合わせて、より美しい庭をめざしてメイクアップ中です。関連ブログ:初秋の主役 緑のピラミッド  3月21日撮影
少し遅れて春到来 2012年03月15日
3月も中旬を迎え東京の寒さもようやく和らいできました。ベランダの西洋芝やハーブも元気に冬を越して新たな活動を開始したようです。 西洋芝3月15日撮影
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今年の日本は全国的に寒い冬でした。東京でも朝の気温は12月8日に10度を記録してから3月7日に再び11度を記録するまでの3ヶ月間、10度を下回りました。(Google東京・渋谷区7時台の気温)気温が低くなると緑化基盤ガーデンクリートの断熱性能が植物の根を寒さから守り、植物が過ごしやすい環境を提供します。保水されたガーデンクリートの熱伝導率は0.3W/mKでコンクリートの熱伝導率1.6W/mKの約1/5です。つまりガーデンクリートは保水された状態でもコンクリートの5倍の断熱性能があるということですね。クリーピングタイム3月7日撮影
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渋谷区のマンションベランダで灌水中の、お水番の1月から2月にかけての灌水量の合計は58リットルでした。1日当たり約1.2リットル、1時間当たり約50ccの灌水量です。この灌水量は昨年の4月から12月までの平均灌水量約150cc/時の1/3です。灌水バルブの調整はしていませんし、使用する水も変えていません。それでも灌水量が減ったのは気温が低くなったことが大きな要因ではないかと思います。しかし気温が低いと同時に水の蒸散量も少なくなり、植物を育てるガーデンクリートと土は適度に水分を保っていました。                                    
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 関連サイト:ガーデンクリートが建物の温度を下げる仕組み 関連ブログ:灌水量と気温の変化の関係ローマンカモミール3月7日撮影
地球を動かすエネルギー 2012年03月11日
3月8日から9日にかけて太陽フレア(太陽表面の爆発現象)で発生したプラズマ(電離ガス)が時速640万kmの速さで地球にも向かっているとのことです。時速640万kmとは秒速にして約1800kmで、とてつもない早さですね。ちなみに地球の自転速度が約1700km/時、公転速度が約10万km/時です。
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東日本大震災が発生して1年がたちました。今回の地震発生の仕組みは、太平洋プレートが東日本を乗せた北米プレートの下に沈み込んでゆく過程で発生した「プレート境界地震」だそうです。「超巨大地震に迫る」大木聖子著NHK出版新書より。地球の表面に浮いているプレートが地球の内部を対流しているマントルに乗って互いに動いているからのようですね。プレートテクトニクス

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それではマントルを対流させている運動エネルギーは何でしょうか?私は地球物理学者でないので詳しい仕組みはよくわかりませんが、地球を自転、公転させている運動エネルギーもマントルを対流させている運動エネルギーに何か影響を与えているのではないかと思います?何しろ自転速度1700km/時は旅客機の巡航速度の約1.7倍、公転速度10万km/時は100倍の速度です。
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我々生命はこのとてつもない速さで運行している地球という舞台の上で平然としていられる仕組みを、生命誕生から35億年かけて作り上げてきたのかもしれませんね。 関連ブログ:仏の教えと科学の眼 ヒトは西からホネは東から

思い出の沼南博物館 2012年03月04日
シンガポールのLさんに教えられて「思い出の沼南博物館」E.J.H.Coner著 石井美樹子訳(中公新書)を読みました。1942年2月、日本軍の侵攻で大英帝国の統治が終了したシンガポールで、当時の総督シェントン・トーマス卿に植物園と博物館の保護を日本軍に懇請するように依頼された著者の、日本統治時代での活動を描いた回想録です。著者は博物館や植物園に蓄積された科学標本や観察記録、そして膨大な書籍が逸散するのを防ぐため チャンギ収容所に行く道を選ばずに、 捕虜の立場で日本人と行動を共にしました。(改装前のNational Museum of Singapore)
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統治者として博物館・植物園を運営した日本人科学者と、捕虜の立場で仕事に従事した著者をつないだものは、科学を追究する姿勢には敵も味方もないということでした。私は訳者があとがきで述べた次の言葉が印象に残りました。「英国の占領政策の第1歩は病院を建てること。次に博物館を建てた。占領地の自然と文化を熟知し研究することは占領政策を成功させるための不可欠の要素と考えるからである。」(206ページ) (Sir Thomas Raffles 像とVictoria theater and concert hall) 

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東インド会社社員ラッフルズがシンガポールを開拓をするために、ナツメグ、クローヴなどの香辛料をマレー諸島から移植して栽培する試験をしたのがシンガポール植物園の始まりである事を以前ブログで述べました。また南米アマゾン流域で生息していたゴムの木をシンガポール植物園に移植してマレー半島におけるゴムのプランテーション発展の先鞭をつけたのもシンガポール植物園での研究があったからです。 (ラッフルズ時代に最初の植物園があったFort Caning
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私の事務所のそばにある新宿御苑も明治の初頭、内藤新宿試験場として海外からの農作物や樹木を日本の環境で育てる研究がなされていたことを以前ブログでご紹介しました。その後、この試験場で育てられた樹木の苗木が日本各地に広がり都市の街路樹として利用されました。今、新宿御苑では新しい温室のガラスを貼る工事が行われています。大英帝国の時代、イギリスではキューガーデンという植物園が作られて今日に至っています。ここにもガラス張りの素晴らしい温室があるようです。 
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キューガーデンには、世界中に張り巡らされた大英帝国のネットワークの中から各地の植物を探し集めて、その植物の生育にふさわしい環境の植民地に送り商品化する司令塔としての役割がありました。先のゴムなどがよい例ですね。人口が増大し続ける21世紀は、人間の活動エネルギーになる植物を確保する時代でもあります。新宿御苑の新しい温室も美しい植物を見せるだけでなく、内藤新宿試験場の原点である植物研究の役割も果たしてもらいたいですね。 
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              開花準備中の桜 新宿御苑3月3日撮影 関連ブログ:シンガポール植物園2 百年の巨木

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