ガーデンクリートDHパネルの紹介サイトがアップしました。
保水・断熱性パネルとしてのガーデンクリートの温度測定。DHパネルは断熱性能と保温性能に優れた軽量・保水コンクリートパネルです。DHパネルのDは断熱、Hは保温を表します。DHパネルの熱伝導率は、保水時0.3W/mK、乾燥時で0.16W/mKです。コンクリートの熱伝導率は1.6W/mK,ステンレススチールの熱伝導率は16W/mKなのでDHパネルはコンクリートの10倍、ステンレススチールの100倍の断熱性能があります。
ガーデンクリートDHパネルはグラスウールやポリエチレンフォーム等の断熱材の伝導率0.038W/mKには及びませんが、これらの断熱材にはない素晴らしい特性、保水性能があります。真夏の直射日光にさらされた環境ではコンクリートやステンレススチールの表面温度は50度から60度に達しますが、保水されたDHパネルの表面温度は気化熱の働きで10度以上低く推移します。(下記グラフをご参照ください。)DHパネルをコンクリートの建物の屋上や折半屋根の上に乗せると、室内温度より外気温度が高い夏の間は、DHパネルの断熱性能と保水性能の働きで太陽光を遮ります。さらにDHパネルに芝生などを植栽することで断熱・保水性能がアップします。DHパネルと同じ3cm厚みでガーデンクリートを施工して芝生を乗せた、真夏の屋上下の室内天井温度とコンクリートむき出しの屋上下の室内温度では最高で8度、平均で3℃の温度差がみられました。
(9月8日から10月5日までの温度推移参照)
一方、冬になると寒さをしのぐために室内を暖房することで室内温度が外気温よりも高い環境が作られます。そうなると建物には室内の熱エネルギーが外部になるべく逃げないように保温効果が求められます。DHパネルの熱伝導率とコンクリートやステンレススチールの熱伝導率の差がここで違いを発揮します。DHパネルと同じ3cm厚みでガーデンクリートを施工して芝生を乗せた、真冬の屋上下の室内天井温度とコンクリートむき出しの屋上下の室内温度では最高で4度、平均で2℃の温度差がみられました。
(1月26日から3月1日までの温度推移参照) PIO 6Fテラス 4月25日撮影
ガーデンクリートDHパネルやガーデンクリートに芝生などの植物を乗せて建物を被覆することで夏は断熱・冬は保温効果を得ることができます。参考として、省エネルギーセンターの資料では、エアコンの設定温度を1℃上げることで10%の節電になるといわれています。電力が貴重になってゆくこれからの日本の社会では、断熱性能と保水性能に優れたDHパネルが活躍する場所が広がってゆくでしょう。
尾瀬林業様と共同実施 関連サイト・ブログ:ガーデンクリートが建物の温度を下げる仕組み 夏は断熱・冬は保温
都内マンションのベランダで、
自然灌水システム「お水番」と緑化ブロックを組み合わせて芝生を育てて1年が経過しました。昨年の4月4日から今年の4月6日まで1年間に灌水した水量は1250リットル(1㎡当たり1160mm)でした。
東京都の年間降水量が1,530mmですから東京都の年間降水量の75%に相当します。ちなみに世界を見回すと年間降水量1160mm前後の都市はボストン(1116mm),上海(1157mm),チューリッヒ(1130mm)等がありました。(理科年表2012年版) 4月11日撮影
年間1250リットルとは1時間あたりに換算すると約140cc/時の灌水量です。ベランダは6F東向きに位置しますが、夏は南風、冬は北風が吹き芝生の土の部分は乾燥しやすい環境です。毎時140ccの水が流れ続けることで土の乾燥を防げたことが、西洋芝が1年を通して元気に育った大きな要因でした。灌水に使用する水はほとんど風呂の残り水を使用しましたがご覧の通り芝生との相性は良いようです。
風呂の残り水が再利用できるということは節水効果があるとともに、上水を作るための電力を節電する効果もあるという事ですね。灌水タンクを木製ベンチで覆い腰掛けにすると、植物と身近に接する事ができます。皆さんもベンチに腰掛けながら植物を通して自然との対話を楽しんで見てはいかがですか?木製ベンチはオプションでご提供いたします。
アズビル株式会社様(旧㈱山武)伊勢原工場の屋上で温度測定を続けて1年が経過しようとしています。昨年の夏からは緑化(ガーデンクリートを基盤として、シバを植栽)した屋上とコンクリートの屋上の直下階の天井温度も測定を始めました。夏から秋、そして冬と温度測定を続けてとても興味深い温度データが採れました。夏から秋にかけて、緑化した階下の天井温度は、コンクリート階下の天井温度よりも低く(冷房・省エネルギー)推移しましたが、気温が下がり冬になると逆転して今度は、コンクリート階下の天井温度が緑化階下の天井温度よりも低く(暖房・省エネルギー)なりました。一例として、9月では最大で約8度、平均で約3℃、緑化した階下の温度が低く、1月では逆に最大で約4℃、平均で約2℃、緑化した階下の温度が高くなりました。 9月24日撮影
夏の暑い間は、屋上に直接降り注ぐ太陽エネルギーを、保水した芝生やガーデンクリートの蒸散作用で、芝生の表面温度をコンクリートより低く保つことができます。さらにガーデンクリートとコンクリートの熱伝導率の差が、太陽の直射熱を建物の内部に伝わりにくいよう断熱します。そして冬になり気温が下がると、今度は芝生やガーデンクリートの熱伝導率とコンクリートの熱伝導率の違いが保温効果につながります。保水されたガーデンクリートの熱伝導率は0.3W/mk,コンクリートの熱伝導率は1.6W/mkです。 3月1日撮影
温度は高いところから低いところに向かって伝わります。夏の昼間は屋外の気温が室内よりも高いので、室内に向けて熱は伝わります。一方冬は、温度の高い室内から室外に向けて熱は移動します。保水されたガーデンクリートや芝生を屋上に被覆することで、夏は断熱、冬は保温効果が得られます。参考として、省エネルギーセンターの資料では、エアコンの設定温度を1℃上げることにより10%の節電になるといわれています。
尾瀬林業株式会社様と共同実施 関連サイト:
ガーデンクリートが温度を下げる仕組み ガーデンクリート屋上芝緑化の温度測定
緑のオアシス「江戸の庭」は、コンクリートやアスファルトに囲まれた都市の建物の周囲や屋上に、人々が憩う潤いのオアシスを創ります。
屋上や建物周囲のタイル、コンクリート、アスファルトをはがさずその上に緑化ブロックを敷き
自然灌水システムお水番を組み合わせることで簡単に緑化スペースが創れます。自然灌水システムお水番が必要最小限の水量で植物に灌水し続けます。
長野県の間伐材で造った木製ベンチで灌水タンクを覆うことで休息する場所ができ、人々が腰をかけて植物をながめながら憩うことができます。
フランス産の粘板岩を使用した縁石アイアンリーフが緑化スペースを囲み、庭をより美しく仕上げます。