三佐和ブログ


空気の発見 2012年05月26日
「空気の発見」三宅泰雄著(角川ソフィア文庫)を読みました。地球を取り巻く空気に対する科学的研究が本格化したのは、ガリレオ・ガリレイが空気には重さがある事を見出してからでした。そして17世紀から19世紀にかけてヨーロッパを中心に様々な科学者たちが空気の研究をしました。電気のなかったこの時代、目に見えない空気の姿を様々な発想と手法で解明していった科学者たちの姿が描かれた本で、これから科学を学ぼうとする中学生や高校生はもちろんの事、オジサンにも読みごたえのある本です。                   <PIOの緑のピラミッドも葉の成長が旺盛です。5月23日>
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この本の初版が発行されたのは昭和37年ですが、その当時、今では地球環境のカタキ役のように扱われるCo2(二酸化炭素)が「生命のもととして、我々は空気中の二酸化炭素のおかげで生きていると言っても良いくらいである」と著者は述べています。良識的な見解ですね。21世紀に入り10年以上経過した現在、そろそろ地球温暖化にかこつけてCo2をネガティブに扱う風潮から目覚めてCo2の大事さ(植物の光合成により作られる、活動エネルギーのもとである糖分の原料としての役割)を次世代の子供たちに伝えてゆくべきだと思います。     < 香港の友人Hさんが送ってくれた福音豆が発芽しました。5月20日>
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そして著者が学生たちに向けて語った言葉が印象的でした。「みなさん、私は君たちの中から、第二のラヴォアジェ、第二のドールトンの生まれることをどんなにか、たのしみにまちのぞんでいるでしょう。しかし、私がもっときみたちにのぞみたいことは、たとえ、むくいられることがなくとも、また、たとえめざましい研究ではなくとも、科学の巨大な殿堂のかたすみに、ただ一つでも誠実のこもった石をおく人に、なってもらいたいということです。」(97ページ) 今の世の中、目先の利益を得るために、地球や宇宙の自然法則を歪めて利用しようとする輩が世界中にいるようですね。著者の言葉に救われます。参考図書:「地球温暖化神話ー終わりの始まりー」渡辺正著(丸善出版)参考ブログ:「光合成と芝生の呼吸」 「二酸化炭素は魔女じゃない」 「都市の温暖化と地球の温暖化」

5月の風のガーデン 2012年05月19日
文京区のテラスの風のガーデンも設置してからほぼひと月経ちました。北海道からやってきたローマンカモミールやクリーピングタイムも 新緑の五月を迎え  東京の環境に馴染んできたようで 青々と育っています。
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白鳥貞三先生の花言葉によるとローマンカモミールの花言葉は「仕事より恋が気になるニューフェース」だそうです。「貞三先生の花言葉365篇」倉本聰著(エフジー武蔵)5月の連休も過ぎて新人諸君も、風のガーデンのハーブたちのように新しい環境に慣れて新緑の季節を楽しんでいるんでしょうね。
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風のガーデンでは緑化ブロックと、水道水を利用した自然灌水システムが作動していますが、必要最小限の灌水量で植物の生育を支えています。
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                              5月16日撮影
緑化キット 2012年05月12日
港区南青山にありますデザイン事務所様にガーデンクリート緑化ブロックと自然灌水システム  「 お水番 」を組み合わせてた緑化キットを設置させていただきました。
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コンクリートやアスファルトに覆われた砂漠のような都市空間で植物を継続して育てる技術と経験は蓄積できました。
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                               次は皆さんが植物とより身近に共生出来る空間を創りたいと思います。
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                 5月9日撮影 関連サイト マンションベランダガーデニングキット ガーデニングキット「お水番」
宇宙からの恵み・自然エネルギー 2012年05月02日
以前ブログで地球の自転速度は1800km/時、公転速度は10万km/時である事をお話ししました。そして太陽系が天の川銀河をまわる速度は約79万km/時だどうです。「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」村山斉著集英社インターナショナル。地球は自転しながら太陽の周りを公転しますが、さらに太陽系も天の川銀河をまわっているようです。このように宇宙空間では恒星や惑星は常に運動していて,お互いに物質(原子)を引き寄せる万有引力が働いています。我々生命はこのとてつもない運動エネルギーに取り込まれながら日々の活動を 平然と営んでいるのですね。 新宿御苑の華吹雪 4月24日撮影 
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地球上には様々な自然エネルギーがありますが、その源には宇宙と地球を動かす運動エネルギーと万有引力の働きがあるようです。当社ではこの自然エネルギーを利用した商品を開発してきました。軽量保水性コンクリート「ガーデンクリート」は火山の噴火が造り出したケイ石を利用しています。ケイ石は石の間に熱伝導率の低い空気(0.024W/mK)が取り込まれていて建物の断熱性と保温性を高めます。またケイ石の空隙は水を取り込むこともできます。(保水性)この水が蒸発するときに発生する気化熱(540cal/水1g)の働きで、ガーデンクリート周囲の表面温度を下げるのです。 PIO6Fテラス 江戸の庭 4月25日撮影
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自然灌水システム「お水番」は毛細管現象を利用して必要最小限の水量で植物を育てる灌水システムです。風が吹き、雨水があまりあたらないマンションのベランダでも1日約3㍑/m2の水量を灌水し続けることで1年を通して西洋芝を青々と保つことができます。その灌水量はスプリンクラーや手まきによる灌水量の70%から50%ほどで済みます。ガーデンクリートを通して宇宙・地球からの恵みである自然エネルギーの有り難さを実感します。風のガーデン 5月1日撮影
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