三佐和ブログ


コンクリート砂漠で寒冷地型の植物を育てるには 2012年10月12日
北海道の黒田ハーブ農園さんからクリーピングタイムの絨毯が東京にやってきて1年がたちました。今年の東京の夏は雨が降らずコンクリートも熱がこもりがちで寒冷地型の植物には厳しい環境でした。先のブログでもお話ししましたが、寒冷地型の植物が育つのによい環境温度は24℃が上限といわれています。 (大田区産業プラザのクリーピングタイムとケンタッキーブルーグラス 10月10日撮影)
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都内の様々な場所でガーデンクリートの上で寒冷地型の植物を育てましたが、今年の東京の夏は夜でも25℃以上の気温の日が続きました。日中は気温は30℃を超え、コンクリートの表面温度も50℃を超える時間帯がありましたが、東京のコンクリート砂漠で寒冷地型のハーブや西洋芝を育てるのに役立つ貴重なデータを集めることができました。 (浅草寺様境内のクリーピングベントグラス 10月11日撮影)
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ガーデンクリートの上で寒冷地型の植物を育てる環境も、マンションのベランダやビルのテラス、そしてコンクリートの地面と様々で、直射日光が一日中射し込む場所もあれば、ビル風が吹く場所もありました。そのような環境の中で、風に強い植物もあれば直射日光に強い植物もあるようで、彼らの過ごしやすい環境もわかってきました。(マンションベランダのクリーピンタイム10月12日撮影)
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今年の夏の貴重な経験を通してコンクリート砂漠で植物を育てるには、植物を支える緑化基盤に保水性と通気性(透水性)、コンクリートの地熱を遮る断熱性、そして適度な水が常に供給され続ける灌水が必要であることが改めて確認されました。 関連ブログ: 都市のコンクリート砂漠を緑のオアシスに  コツコツ育てる植物への愛情  


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