「観測機器(instrument)は自然への窓」とは、あのレオナルド・ダヴィンチの言葉だそうです。 温度センサーとデータロガーを使って、様々な季節、様々な場所で温度測定をする私にとってなるほどと思う言葉ですね。
ダヴィンチの時代と比べて現代の観測機器は進化していて、自然現象を容易により詳しく観測できるようになりました。私が使用している市販の温度センサーは、芝生などの植物や、コンクリート・アスファルトの表面温度はもちろんのこと、土中温度や、室内の天井・壁から伝わる温度も容易に測定することが出来ます。
さらにデータロガーという記録機は、温度変化の様子を秒の単位から記録することが出来ます。データロガーに記録された数値をパソコンでグラフに置き換えると、1時間、1日、1か月、1年の周期で温度変化の傾向をつかむことが出来ます。このグラフを眺めていると移りゆく自然の変化を実感できますね。
温度測定グラフ屋上の温度の変化は波形のグラフとして見ることが出来ます。朝日が昇るにつれて温度も上昇し正午過ぎにピークを迎え、夜に向けて温度も下降して行く姿が波形として描かれます。さらに日本のように四季の温度変化がはっきりと感じられる自然環境では、今頃の2月に温度の最低値が記録され、これから夏に向けて温度は上昇します。そして秋から冬に向けて温度は降下を始めます。この1年周期の温度変化の波形も1日周期の温度変化の波形に似ています。
移りゆく温度変化の波形を眺めていると、地球が自転・公転を繰り返している姿が良くわかります。以前もブログでお話ししましたが、地球が誕生してから今日まで地球の自転・公転運動は続いています。これからも続いてゆくことでしょう。温度変化の波形を見ていると、諸行無常を感じます。今日2月15日はお釈迦さまが入滅された日だそうです。浅草寺様では御本堂に涅槃図を掲げ
ご法要が行われます。関連ブログ:
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