三佐和ブログ


8月の風のガーデン 2013年08月23日
風のガーデンがあります文京区は東京23区に位置します。過去30日の降雨量を調べたところ今年の都心の降雨量は76ミリでした。(8月22日現在:気象庁:期間降水量参照) 1日当たりの平均降水量に置き換えると2.5ミリですね。先月の23日に風のガーデンをを訪れて以来、ひと月過ぎましたが植物たちは皆元気でした。先月に芝刈りをした高麗芝もまた葉を伸ばしていました。
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なぜ風のガーデンでは植物たちが元気に育っているのでしょうか?いくつかの要因が考えられますが底面灌水により植物の葉を濡らすことなく、常に根に水を供給していることも植物の成長にとり都合が良いようです。植物は体温を調整するために気孔を通して水分を蒸散させています。そして吸水できる水分が少ないと気孔を閉めて水分の蒸散量を抑えます。また雨で葉が濡れると気孔は閉まるようです。植物は気孔を通して空気中の二酸化炭素を取り込み光合成を行うので、長雨で葉が常に濡れて気孔が閉まると光合成にも影響を与えるようです。
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風のガーデンの緑化システムは、その場所の環境に適した灌水量を設定して灌水します。今年の東京の都心ように降雨量が例年に比べて少ない場合でも、植物が育つのに必要な灌水量が常に根に供給されるので、植物も蒸散水量を確保できて気孔を閉める必要がありません。そして二酸化炭素を取り込む作業にもあまり影響が出ないので植物も元気に育つのではないでしょうか?
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   先月植えたキバナコスモスがきれいな花を咲かせました。キバナコスモスの花言葉は「野生美」だそうです。
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今日8月23日は処暑です。夏の気候も秋に向けて変わり目を迎えています。風のガーデンでも秋の七草ミヤギノハギ、アサガオ(キキョウ)、オバナ(ススキ)が咲き始めました。
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               関連ブログ:光合成と芝生の呼吸   7月の風のガーデン  8月20日撮影

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