お彼岸も終わり台風19号が通過したあと、東京の気候は北風に変わり気温も下がってきました。今週は浅草寺様宝蔵門東、タブの木の周囲のブミコン舗装の仕事をさせていただきました。
境内ではススキや彼岸花が咲き秋の気配が漂っています。日中の気温も24℃前後でブミコンを施工するのに最適の環境です。西洋芝が育つ最適温度は15℃から24℃の間といわれていますが、ブミコンを施工する最適温度も同じですね。
芝生の科学今回、ブミコンを施工する境内東はスカイツリーが良く見える場所です。隣では茶店も建てられて10月から始まる秋のお祭りの準備が進んでいます。提灯櫓を建てる鳶の職人さんも身軽ですね。浅草寺様の境内にいると江戸時代にタイムスリップしたような気持ちになります。
ブミコンが仕上がった後を鳩が歩き初めをしていました。次回のブミコン舗装は秋のお祭りが終わり羽子板市が立つ前の12月を予定しています。
9月27日撮影
9月16日に上陸した台風18号の影響で東京も明け方から豪雨と強風に見舞われました。風のガーデンは名前の通り風通しの良い場所にありますが、植物の根が灌水クロスを通して緑化ブロックにしっかりと活着しているようで低木,花々、芝生やハーブも台風の強風に負けることなく頑張っていました。
今月風のガーデンにやってきた花はコスモスです。先週植えたばかりですが、強風で倒れたり花が散ったりしていないか心配でしたが皆元気でした。7月の風のガーデンでもご紹介しましたが白鳥貞三先生の花言葉によるとコスモスの花言葉は「はかなく揺れる秋風の精」です。この「秋風の精」ははかなく揺れるだけではなく、台風の中でも平然としていたようですね。
台風一過の風のガーデンでは、午後の日差しは強かったですが空気が乾燥していて、さわやかな雰囲気が漂っていました。今年の東京の朝の気温が20度を超え始めたのが6月20日でした。夏至のころですね。そして9月18日、朝の気温は19度になりました。来週は秋分です。太陽も赤道付近に移動して東京も秋の雰囲気に包まれ始めたようです。(Google東京渋谷午前7時の気温参照)
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」これは平安時代の歌人、藤原敏行が詠んだ歌です。風の音を聞き季節が秋に移り変わる気配を敏感に感じて詠んだ歌ですね。(東京都神社本庁9月の歌参照)
私は透水性コンクリートや緑化コンクリートの施工、メンテナンスに立ち会うために、お寺の境内や建物の屋上やテラスで時間を過ごすことがあるのですが、そこで見た光や木々にそよぐ風や雲の動き、そして植物の様子などで移り行く自然の変化を感じることがあります。三佐和ブログはこのような自然の変化について気がついたこと、考えたことをブログにしたものです。
19世紀、ヨーロッパでは絵の具の品質が改良されて、それまでは室内で絵を描いていた画家たちが屋外に出て、自分の目で見た自然の姿をその場で描くことができるようになりました。時が経て21世紀に入りインターネットやソーシャルネットワークが普及して、屋外で見たこと、感じたことをその場で文章や写真にして多くの人に発信することが容易になりました。しかしインターネットやソーシャルネットワークを通して伝わってくるのはあくまでも知識や情報にすぎません。皆さんも外に出て、ご自分の目や体で自然の変化を感じてください。三佐和ブログも2008年の5月から書き始めて350編以上になりました。今回はその中から「地球環境」と「風のガーデン」のブログを95編、編集してPowerPointにまとめました。ご希望の方にはCD-Rに焼いてお送りします。三佐和ブログが皆さんの自然との対話のヒントになることができれば幸いです。 お問い合わせ
先日、大阪の友人Uさんが東京にいらっしゃりいろいろお話をする機会がありました。Uさんは大手化学メーカーで石油製品の販売を手掛けられ今は独立してペットボトルキャップの再利用を中心とした事業の展開をなさっています。私もUさんが作られたペットボトルキャップを再利用したプラスチックトレーを緑化ブロックを作る型として便利に利用させていただいています。Uさんは石油製品の販売を通して石油の素晴らしさに気が付かれている方です。燃料として利用できる地球資源は石油のほかにも、石炭、天然ガスなど色々ありますが、燃料以外に利用できる資源はまりありません。石油はプラスチックとして様々な分野で利用されています。さらにプラスチックの良さはペットボトルキャップを利用したプラスチックトレーの型のように再利用することができるのです。
Uさんのお話ではプラスチック製品の大半は廃棄後に燃やされているとのことでプラスチックの再利用率は低いようです。確かに経済合理性の観点に立てばプラスチックを再利用するよりも、燃やしてしまったほうがコストは低いかもしれません。しかし、限りある石油資源を1度の利用で燃やしてしまえば後に残るものはありません。経済合理性とは今を生きる人間の都合に良い考え方ですが、次の世代の都合は考えていませんね。限りある石油を再利用することで次の世代により多くの石油ストックを残そうというUさんのスケールの大きな志と日々の地道な活動に敬意を表します。