三佐和ブログ


最近の地球の気候 2013年11月08日
先週のブログで最近の日本の気候は温暖・多雨の傾向にあると述べました。確かに今年の日本の夏は太平洋の海水温度が上昇し太平洋高気圧が強く張り出し、さらにその上をチベット高気圧が覆う気圧配置の影響で日本各地で高温を記録したり、台風がたくさんやってきたりと大変な気候でした。しかしこのような気候が地球規模で起こっているわけではないようです。                                                 サイパン島の夕暮れ
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北極海の今年9月の氷の最少期の面積は535万k㎡で昨年2012年の同時期の氷面積363万k㎡よりも172万k㎡(約32%)ほど増えたようです。 (下のグラフ 破線グラフ2012年の氷面積の推移 灰色グラフ2013年の氷面積の推移 黒グラフ1981年から2010年までの平均グラフ 期間6月から10月)
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また地球温暖化の喩えとしてよく引き合いに出される南極の氷も今年は1981年から2010年の平均面積よりも3.6%ほど増えて1980万k㎡になったようです。 National Snow & Ice Data Center
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今年の夏、地球で起こった気象現象からいくつかの説明が唱えられています。たとえば地球の表層の温度はある場所では高くなっても他の場所では低くなり地球全体ではあまり大きな温度の変化は見られないという説。また2012年から今年にかけて地球の気候の変わり目を迎えこれからは地球が寒冷化に向かうという説。そしてさらに地球の温暖化が進むといった説。私は気候学者でも気象予報士でもないのでどの説が妥当なのかはわかりませんが、これから地球が寒冷化に向かうよりも温暖であるほうが生物にとり住み心地は良いでしょうね。
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大気を汚染する二酸化硫黄や二酸化窒素などの排出量は規制すべきですが、植物が光合成を通してエネルギーを作り出す原料になる二酸化炭素の量は増えても良いのではないでしょうか?またこれからの人間社会を支えるエネルギーとしては、プラスチックを作ることが出来る石油のエネルギーとしての使用は抑えてガス系のエネルギーに代替して行くのが妥当でしょうね。そして原子力に変わるエネルギーの開発も重要な課題です。 関連ブログ:都市の温暖化と地球の温暖化   二酸化炭素は魔女じゃない     

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