三佐和ブログ


植物はタフである! 2014年01月29日
昨年の暮れ、大田区産業プラザPIOのテラスに花を咲き終えたガーデンシクラメンを5鉢ほど植えました。植えるというよりは緑化ブロックの上に灌水システム「お水番」を配置して、クリーピングタイムを育てている一部に、プラスチックのポットから外したガーデンシクラメンを置いただけです。     12月18日撮影
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それから一月以上が経過してガーデンシクラメンは再び花を咲かせました。花のつぼみが残っていたのでしょうね。テラスは四方がコンクリートパネルに囲まれていて、太陽の高度の低い冬の間は日当たりがよくありません。そして今年の東京の冬はかなり寒い日が続きました。              
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このように植物が育つにはちょっと厳しい環境の中で、プラスチックポットから外して置いただけのガーデンシクラメンも、適度の水が常に流れる状態が保たれているからでしょうか可愛らしい花を咲かせました。
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植物が育つには適度な保水環境、光が得られる環境、そして各植物の生育最適気温などがそろう事でしょうね。隣のブロックでは昨年の夏の終わりに蒔いたベント芝が寒さの中で元気に光合成をしていました。 関連ブログ 芝生の科学 1月27日撮影
マンションベランダガーデニングキット「お水番」の動画がアップされました 2014年01月23日
マンションベランダガーデニングキット「お水番」の動画サイトがアップされました。マンションベランダガーデニングキットお水番はこれから春にかけてベランダでガーデニングを楽しみたいが、昼間は仕事でベランダの面倒を見ることができない方、旅行で家を空けなければならない方にお勧めです。
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お水番はタンクにためた水を装着されているバルブを調整することで、必要最小限の水量を植物に灌水します。土曜日・日曜日等の休日にタンクの水を満水にすることで植物への灌水が継続されます。                                                      タンクから流れ出た水は緑化ブロックと灌水クロスに保水されます。
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そして植物の根が灌水クロスと緑化ブロックに保水された水を吸い揚げて生命を支えます。植物に与える水はそれほど必要はないのですが灌水が継続されることが大事です。「お水番」は毛細管現象の働きを利用して、水が常に植物にゆきわたる空間を作りました。(特許申請中)
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緑化ブロックを敷くだけでウッドデッキ、コンクリート、タイルなどで覆われたベランダでも、植物が育つ空間ができます。緑化ブロックは、リフォームや引っ越しなどで緑化スペースを移す場合も容易に移動できます。
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お水番はベランダの広さに合わせてタンクの容量をお選びできます。(15㍑、30㍑、60㍑)育てる植物も、芝生やハーブ、季節の花々、そして野菜なども育てることができます。皆さんもベランダガーデニングキット「お水番」を利用してご自宅のベランダで様々な植物をお育てください。

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                     ご購入は当社インターネットショップどうぞ

1月の風のガーデン 2014年01月16日
1月に入り東京のもめっきり寒くなりました。風のガーデンの植物たちも寒そうに見えますが、我々の思い過ごしでしょうか?10月に植えたスティパポニーテールや、11月に植えたガーデンシクラメン、12月に植えたエリカオーデシー等が元気です。
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今月は、スペアミント、フレンチラベンダー、ローズマリー、レモンバーム、ペパーミントをはじめ様々なハーブを植えました。                              写真はレモンバームです。
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スペアミントは薄荷という和名でも知られるハーブです。白鳥貞三先生の花言葉では「蝶になる日を夢見ていたが結局毛虫で終わるのか!」だそうですが?
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     芝生やタイムも休眠に入り風のガーデンも冬景色ですが、よく見ると木々のつぼみが膨らみ始めています。
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     小寒から大寒に向けて寒い日々が続きますが植物たちは冬の過ごし方をよく知っているような気がします。1月14日撮影


Plant is plant 2 2014年01月10日
新年を迎え大田区産業プラザPIOのテラスの芝生も葉の色の深みを増して元気に育っています。ここでは、テラスのタイルの上に緑化ブロックを敷き詰めて、自然灌水システム「お水番」と組み合わせ西洋芝を種から育てています。このシステムで芝生を育てて今年で6年目を迎えます。
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芝生への灌水は上の写真の奥に見える灌水タンクに一か月に一度、約240㍑の水を給水するだけで、あとはお水番が自然灌水を継続します。1日当たりの灌水量は約8㍑、芝生1㎡当たりの灌水量は約4.4㍑です。
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一日当たり約8リットルの水が常に流れているのですがタイルの表面が濡れることはありません。水は緑化ブロックや芝生の土も保水されますが、残りの水は常に芝生の根が吸い上げて葉から大気に蒸散されているのでしょうね。ここでは緑化ブロックが20枚(1.8㎡)、敷き詰められていますが芝生はブロック全面に広く根を伸ばして、送られてくる水を常に吸い上げるポンプの役割を果たしています。そして水を吸い上げる過程で緑化ブロックや土に含まれているカルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルも吸着して根や葉に貯めて栄養素として利用しています。
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先日ネットを見ていたらファイトレメディエーションという言葉を見つけました。植物が気孔や根から水分や養分を吸収する能力を利用して、土壌や地下水、大気の汚染物質を吸収、分解する技術だそうです。緑化ブロックとお水番を組み合わせた基盤の上に汚染土壌を乗せて芝生の種をまくことで汚染物質を取り除けるかもしれません。また灌水タンクに汚染水を入れてお水番の灌水システムを通して芝生の根に水を送ることで、汚染水から汚染物質を除去する事も可能かもしれませんね?

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植物には人間が作った技術では解決できない問題を解決できる様々な能力があります。それは地球に生存して数十億年という経験の中で築き上げた生きるための技ですね。植物の力を借りて緑化ブロック、お水番、そして芝生を組み合わせることで汚染土壌や汚染水から汚染物質を取り除くプラントを作り現代文明が生み出した問題を解決する一助になる事ができればと、新年の夢を膨らませました。 1月6日撮影  関連ブログ:Plant is plant!


気候変動の文明史 2014年01月04日
正月休みの間に「気候変動の文明史」安田善憲著:NTT出版を読みました。地層に堆積された様々な植物の花粉を分析することで人類の歴史を読み解こうという内容の本です。10年ほど前に出版された本ですが今、我々が直面している自然現象や社会現象を暗示しているようで興味深い内容です。21世紀は更なる人口増加に伴い、食糧、水、エネルギーの分配にストレスのかかる時代になりそうです。奈良の大仏様が建立された700年代、日本の気候は温暖で大仏温暖期と呼ばれています。
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気候変動は地球で暮らす人類をはじめとする生物にとって敏感かつ重要な自然現象です。著者は現代文明は「自然を支配し、自然から一方的に搾取することを文明の原理とする。」と述べています。確かに我々は地球の自然循環が生み出す水に支えられ、生きるのに必要なエネルギーである炭水化物は植物から、タンパク質は動植物から戴きながら命つないできました。現代文明はより多くの水や食料を自然から摂取する技術を開発して人口を増やしてきました。
法隆寺が建立され聖徳太子の活躍された600年代は後半から日本の気候は寒冷化に向かい政治的にも厳しい時代を迎えました。
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まだ人類は自らの技術で炭水化物を作り出すことはできません。そして海水を真水に転換する技術も雨水の自然循環には到底及びません。我々は太陽が作り出すエネルギーを中心とした自然体系の恩恵を受けながら日々の暮らしを続けています。
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                                                   写真引用 Facebook
その太陽が作り出す気候変動が地球上の様々な歴史事例を作り今日に至っています。著者は科学データを駆使しながら過去の気候変動と、人類の歴史の関係を述べられていてなるほどと思うことが多々ありました。気候変動期を迎えている今、我々はこれまでの気候変動と歴史事例の関係を読み取りながら、周囲で起こっている自然現象と社会現象の変化に応用させたいですね。 参考ブログ:最近の地球の気候 二酸化炭素は魔女じゃない






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