植物を育てるには水、光、そして風のバランスがうまく取れた環境が必要です。特にコンクリートやアスファルトの上で植物を育てるには地面に近い環境を作る必要があります。
また建物の高層階で植物を育てる場合、風の対策も必要ですね。コンクリートやアスファルトに覆われた都市の環境は湿度も緑に覆われた自然環境よりも低くなります。さらに高層階は地面に比べて風が吹く機会が多いことも考慮しなければなりません。
このような環境で植物を育てるために、保水性と通気性の良いガーデンクリートと植物に水を給水するお水番を組み合わせて植物を育てる環境を作りました。植物たちにも満足してもらえているのでしょうかマンションのベランダで芝生を育てて4年目の春を迎えることができました。関連サイト:
マンションベランダガーデニングキット 4月23日撮影
4月に入り気候も穏やかになり風のガーデンの植物たちも元気に活動を始めたようです。今月、風のガーデンにやってきた植物はホリジ、パイナップルセージ、スイートマジョラム、ダークオパールバジル、サラダバーネット、クリーピングタイム、パープルセージ等のハーブ類です。ホリジは正しくは
ボリジ(Borage),和名はルリジサ(瑠璃
苣)ムラサキ科の植物です。優れものの植物で恐怖やストレスに対してアドレナリンを分泌させて鬱にも効果があるとのことです。
1月に植えたスペアミントも大きく育ち花を咲かせています。
クリーピングタイムも春を迎え活動を始めたようです。
風のガーデンにも花やハーブの香りが漂う季節がおとづれようとしています。
4月15日撮影
4月8日は花まつり。お釈迦様の誕生日です。浅草寺様の境内では白い象に乗ったお釈迦様が有名な「天上天下唯我独尊」のポーズとられています。天上天下唯我独尊については様々な解釈があるようです。ネットで禅宗のお坊さんのブログを読んでいたら「この世界・この宇宙において私たち一人一人は唯一無二の存在である。だから尊いのだ。」とありました。なるほど!生命の尊さを感じますね。
仏の教えをはじめ自然に恵まれた環境で生まれ育った人間の考え方は、自然の中で生かされているという畏怖と感謝の気持ちが感じられます。それに対して近代科学の発想には人間の力で自然をコントロールできるといった考え方が見受けられます。たとえば人間が排出するCo2等の排出量を削減することで地球の温暖化を抑制できるといった考え方ですが最近、この考え方も少し風向きが変わってきているようですね。
The Telegraphのネットニュースを見ていたら興味深い記事が載っていました。
The game is up for climate believers. 詳しい記事はご覧いただくとして、記事の後半に次のような文章がありました。IPCC report made the usual warnings about climate change,but behind its rhetoric was a huge concession.
The answer to problems of climate change lay in adaptation,not in mitigation,it admitted.(気候変動問題に対する答えは、adaptation環境の変化に適応することにあり、mitigation緩和・鎮静・軽減ではない)と述べています。
先のブログでもお話ししましたが、46億年かけて作り上げられてきた地球の自然環境を200年から300年ぐらいの経験・蓄積しかない近代科学の眼で眺めるときは、自然に対する畏怖の気持ちを忘れてはいけませんね。昭和20年3月10日の空襲で焼けた銀杏の木から、今年も新しい芽が元気に出始めました。植物の生命力の逞しさを感じさせてくれます。(浅草寺様境内にて 4月11日撮影)
インターネットを検索していたら面白い記事を見つけました。池田信夫さんという方が主催するアゴラ言論プラットフォームというサイトの子供版のニュースで
「石炭火力は安全なの?」というタイトルです。詳細は記事ご覧頂くとして、ここで述べられている石炭火力発電と原子力発電の安全性について考えたいと思います。日本で年間に火力として使用される石炭から排出される水銀量はおよそ22トンだそうです。そのうちの1.3トンが火力発電から排出されているそうです。一方、今までに日本の原子力発電所から排出された核のゴミの合計は1万7000トンで、日本の石炭火力から出る年間のゴミの1/300だそうです。そして最後に原子力発電は石炭火力発電と比べて年間のゴミの排出量が1/1万だと述べていられます。
これらの数値がどこまで正確かはわかりませんが、この記事を見て私はあることに気がつきました。池田さんも述べられていますが、今の日本の世相は原子力発電所の周りの放射線量についてはとても敏感ですが、石炭火力発電所から排出される水銀量についてどこまで敏感でしょうか?放射線も水銀も人間に影響を及ぼす物質であることは間違いありませんが、放射能だけがクローズアップされているのが現実のようです。以前私は
「二酸化炭素は魔女じゃない」というブログを書きました。今から5年前のブログですが、その当時、地球の環境の温暖化が進み、その原因が二酸化炭素Co2であるという風潮が世界を風靡していたころです。
環境問題とは政治問題だということをつくづく感じます。人間が生み出した科学技術を利用して自然を眺めることが出来るようになり、まだ200年から300年ほどしかたっていません。その間に培ってきた経験、知識、技術だけで46億年の時間をかけて作り上げてきた地球環境を全て把握することは難しいと思います。人間社会を維持してゆくためには様々な政治的解決が必要であることは確かです。ただその手段として科学を利用する場合は、まだ200年程度の経験技術の視野で自然を眺めているという自覚を持ち素直に自然と向き合う気持ちが必要ではないでしょうか?今の科学技術で地球環境を動かす無限に近い自然法則の中から解明できたものはまだまだ限られているようです。関連ブログ
:都市の温暖化と地球の温暖化