三佐和ブログ


1月の風のガーデン 2015年01月30日
1月も終わりを迎え東京の朝晩の気温は5度を下回る日が続いています。都内のビルテラスにある風のガーデンも、多くの植物たちが休眠状態にはいっています。
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その中で一昨年に植えたエリカオアテシイ、サザンクロス、ラベンダーなどが寒空の中でかわいらしい花を咲かせていました。 エリカオアテシイは南アフリカ原産の植物です。
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ガーデンクリート緑化システムは、設置場所が建物の屋上やテラスであったり、建物周囲のコンクリートの上であったりと特殊な環境で植物を育てていますが、そこで育てる植物は設置場所付近の産地のナーセリーや、花市場で流通しているごく普通の植物たちです。 
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ガーデンクリート緑化システムの基本コンセプトは、建物の屋上や建物周辺といった特殊な環境で育ちやすい植物を選ぶのではなく、ごく普通の植物たちが置かれた気候・環境の中で元気に育つように、植物の都合に合わせた緑化環境を提供することです。
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                             1月27日撮影
新加波・香港・台北・東京の気候 2015年01月24日
寒い日が続いていますが理科年表を見ながらシンガポール・香港・台北・東京の気候を比較してみましょう。熱帯気候に属するシンガポールの1月の平均気温は26.6度です。亜熱帯気候にある香港、台北の1月の平均気温は香港が16.1度、台北は16.3度。そして温帯気候に属する東京の1月の平均気温は6.1度です。また年間平均気温はシンガポールが27.6度、香港が23.0度、台北が23.1度、そして東京は16.3度です。 シンガポールの街並み
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1月の降水量はシンガポールが246.3mm、香港が21.3mm、台北が103.5mm、東京が52.3mm。年間の降雨量はシンガポールが2199.0mm、香港が2246.1mm、台北が2534.0mm、そして東京は1528.8mmです。                   ヴィクトリア・ピークからみた夕日(香港)
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温帯気候の東京と亜熱帯気候に属する香港、台北、そして熱帯地方のシンガポールでは気温、降水量などに違いが見えますが、これらの都市に共通する点は、それぞれコンクリートやアスファルトに覆われた環境に置かれていることです。そして都市環境の大きな問題点は、集中豪雨時の洪水、都市を覆うヒートアイランド現象です。                 空からみた台湾の山々
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ブミコン・ガーデンクリートは、熱帯、亜熱帯、温帯にかかわらず、コンクリートやアスファルトトに覆われた都市の雨水の貯留・浸透性を高め、コンクリートやアスファルトの上を簡単に緑化する緑化基盤として都市の環境を改善を図ります。
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                 朝の新宿御苑 1月24日撮影



香港のガーデンクリート 2015年01月17日
香港の学校や公共施設の屋上や建物の周囲でガーデンクリート都市緑化システムが緑化のお手伝いをしています。
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香港は亜熱帯の気候ですが、今は朝晩の気温が10度ぐらいで寒く、芝生も多少休眠状態に入っているようですが元気です。芝生以外の植物たちもも東京と同じように元気に育っています。
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               1月14日撮影 関連サイト ガーデンクリート都市緑化システム
植物の逞しさ 2015年01月08日
昨年の5月から、システムの一部を改良したガーデンクリート緑化システムの上で芝生を種から育てています。真夏の日中は芝生に当たる直射日光は40度を超え、夜間も25度を超える熱帯夜が続く中で芝生は無事に夏を乗り切りました。そして冬を迎え、日中の気温は10度前後、夜間温度も0℃前後の環境の中で元気に育っています。
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隣のフィールドでは昨年の秋からパンジーや白妙菊などの花類を育てていますが、ここに来て花も大きくなってきました。植物たちの生態に接していると暑くても寒くてもひたむきに生きる植物の逞しさに敬服するとともに、暑さ寒さに右往左往する我々都会人のひ弱さをつくづく感じします。

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                 今年も植物の都合に合わせた都市の緑化環境を作ってゆきたいと思います。1月8日撮影


二酸化炭素Co2はとても大事な物質です 2015年01月03日
インターネットを見ていたら興味深いニュースを見つけました。二酸化炭素の排出量の増加が熱帯植物の成長を早めているという記事です。Mail online 熱帯の植物たちが吸収するCo2の量は年間15億トンで、世界中の植物が成長するために吸収するCo2の半分ほどを占めているようです。 Co2の増加により植物の光合成が活性化しているということですね。        写真Mail online引用
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「二酸化炭素は化学式がCo2とあらわされる無機化合物である。略 植物の光合成によって二酸化炭素は様々な有機化合物へ固定される。」Wikipedia参照
Co2は人間をはじめ地球上すべての生命を支える大事な物質です。植物は生命を維持するためのエネルギーとして、光合成を行いながらCo2を空気中から取り込み水(H2O)と結合して炭水化物エネルギー(C6H12O6 )を自らの力で作り出します。6CO2 + 12H2O → C6H12O6 + 6H2O + 6O2
そして我々人間は、植物が作り出したエネルギーを摂取することで自らの生命を長らえることが出来るのです。
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21世紀に入り地球の気候変動と人間が排出するCo2濃度の増加との関係が科学的賢智を超えて、Co2がネガティヴなイメージとして政治的に利用されているようです。Co2がいかに大事な物質であるかということを理解しなければいけませんね。特に次世代を担う若者たちにはCo2に対してネガティヴなイメージを持ってもらいたくありません。   関連ブログ:光合成と芝生の呼吸 二酸化炭素は魔女じゃない!

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