三佐和ブログ


植物からの蒸散作用を肌で感じる? 2015年04月09日

2015年4月5日渋谷区の午前7時から9時にかけての天候は曇り時々雨でした。

7時半過ぎに神宮前の自宅を出た時は、雨をかすかに肌に感じましたが、傘をさすほどではありませんでした。自宅の周囲はコンクリートの建物とアスファルト舗装に覆われています。歩いて10分ほどのところに明治神宮がありますが、神宮にに入り20分ほど森を歩いている間雨がけっこう降ってきました。それから神宮の外に出てコンクリートとアスファルトに覆われた市街地に入ると雨足が弱まりました。  明治神宮 南参道

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次に緑の多い神宮外苑に入ると再び雨が体感できるほど降ってきました。10ほど雨の中を歩き外苑の外に出ると、また雨足は弱まりました。 緑の多い森の中では雨が強く、コンクリートやアスファルトに覆われた市街地では雨が弱かったようです私の住んでいる場所は緑地面積よりもコンクリートやアスファルトの被覆面積が多い環境です。そこから徒歩で10分ぐらいのところにある明治神宮や神宮外苑の森の緑地面積は80%以上ではないかと思います。         明治神宮 北参道

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YAHOO気象情報によると渋谷区の45日午前7時から9時までの天候は 気温9度、湿度95パーセント、降雨量1mmでした。当日は気温が低く空気中の水蒸気量もほぼ飽和状態で、降雨量1mmという数字を見ると雨が降り始める微妙なタイミングにあったようです。気温10度の時、空気の飽和水蒸気量は9.39g/m3です。このような気象条件の中で当日の朝、明治神宮や神宮外苑の降雨量が増えたのは植物の蒸散作用働きで、空気中の水蒸気が飽和水蒸気量(9.39g/m3)を超えて凝縮して雨となって降ったからではないかと思います。4月5日の散歩では、植物の蒸散作用を肌で感じる事が出来ました。そしてコンクリートやアスファルトに覆われた都市の環境がドライアイランド現象やヒートアイランド現象を生み出すことを実感することも出来ました。

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ふつう6月ごろに咲く花菖蒲が神宮外苑の横を走る外苑東通りの街路樹の脇に咲いていました。4月5日撮影

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