三佐和ブログ


自然法則に従い中道を行く 2015年09月20日
私が学んだ学校のモットーはPro Deo et Patria via Media 「神と国のために中道を行く」でした。「神と国のために」とは「神の知恵(自然法則)を謙遜なる心をもって探求し人類の幸福と福祉に貢献する。」。そして中道とは「道の真ん中を、真理を求めて歩く旅人。(あらゆる絶対主義をとらない。)」という意味だそうです。また法華経の「妙法蓮華」とは蓮の花が咲き実を結ぶように、自然法則に従って生きることが人生の妙(うまみ)だということだそうです。キリスト教も仏教もそれぞれの教えが言わんとすることは自然法則に従いながら生きることが、より多くの人々の幸福につながるという事ですね。
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現代の人間社会は喩えると龍虎、赤白源平の対峙の中にあるのではないかと思います。龍は国民主権、虎は国家権力、赤は左翼思想、白は右翼思想がそれぞれ対峙する形態です。幸い私が住んでいる日本という国は、龍が絶対支配しているわけではなく、虎が絶対支配しているのでもなく、また右も左も思想が極端に対峙している社会ではありません。
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我々は縦軸の龍虎と横軸の赤白が交わるど真ん中を、周囲の自然を感じながら自然が示す方向に向かい歩んでゆく事が人類の幸福と福祉に貢献する人生の妙ではないかと思います。 
  関連ブログ:自然法則を利用した技術思想の創造 写真:神宮の森と御苑の睡蓮 9月19日撮影

9月の風のガーデン 2015年09月14日
9月の上旬、東京は雨の日が続きました。8月の始めに風のガーデンを訪れたころ東京は連日気温が30度を越える猛暑が続いていました。そこで対策として灌水量を熱帯の降水量を参考にして増やしてみました。そして先日、風のガーデンを訪れると植物たちはこのひと月で大きく繁り風のジャングル状態になっていました?
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今年で4回目の夏を迎えた風のガーデンですが、気温が連日30度を超えた東京で、灌水量を熱帯の降雨量に設定したからでしょうか植物たちの成長ぶりは今までの中で一番でした。
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9月に入り気温も落ち着き風のガーデンでは再び東京の年間降雨量にもとずく灌水量に変更しましたが、今年の夏、風のガーデンでは水が植物の成長に大きくかかわっている事を改めて実感じました。
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               参考:風のガーデンの温度測定  9月8日撮影
自然法則を利用した技術思想の創造 2015年09月07日
発明とは自然法則を利用した技術思想の創造です。その高度なものが特許で保護されます。発明者には一定期間、一定の条件のもとに特許権という独占的な権利を与えて発明を保護する一方、その発明を公開して利用を図ることにより新しい技術を人類共通の財産として行くことを定めて、これにより技術の進歩を促進し、産業の発展に寄与しようというものです。崇高な理念を持った制度ですね。特許庁ホームページより
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私もいくつか特許権をいただいていますが、確かにその製品開発の発想は自然法則の原理を利用したものでした。たとえば「ブミコン」は天然に存在する石灰石の凝固能力を利用して天然砂利を固める透水性コンクリートです。ブミコンは砂を使わないコンクリートなので砂利と砂利との間に空隙が出来て、そこを水が流れることで雨水を地面に浸透させます。そしてコンクリートやアスファルトに覆われた都市の保水能力を高めます。
            ブミコンの形は浅草名物の雷オコシに似ています。
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ガーデンクリートはブミコンの原理を応用した緑化コンクリートです。使用する骨材を天然砂利から軽石に変えることで、軽石の無数の空隙を利用してそこに水が保水される仕組みです。そして軽石に保水された水が蒸発するときに発生する気化熱の働きで、地表の温度を下げ都市のヒートアイランド現象の緩和に役立ちます。
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ガーデンクリートの空隙には植物の根が活着して植物を育てます。そしてガーデンクリートの保水性と通気性が根の成長を促進させます。ガーデンクリートはコンクリートやアスファルトの上に直接施工出来るので、様々な場所で都市の緑化を容易にします。さらに毛細管現象の働きを利用したドリップチューブと灌水クロスとガーデンクリートを組み合わせた緑化システムが、必要最小量の灌水量で植物を育てるとともに、緑化基盤の厚みを薄くすることが出来るので、屋上に施工しても建物への荷重を軽減します。また石貼りやコンクリート、アスファルトに覆われた歩道でも、土を使用したプランターの厚みの1/3から1/4の厚みで様々な植物を育てることが可能です。
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ガーデンクリート緑化システムの上で芝生や植物を育てている香港の中学校の屋上の写真です。土地が少なく高層の建物の多い香港では、建物の屋上を緑化することで,周囲の建物から緑が楽しめます。     関連サイト:ブミコン・ガーデンクリートについて ガーデンクリート都市緑化システム

乱層雲 2015年09月02日
乱層雲は降雨をもたらす雲の代表格で雨雲または雪雲と呼ばれます。地表付近から10,000mの間で発生するようです。(Wikipedia乱層雲)
先週末、神奈川県の箱根に行ってきました。東京の自宅を出発する時は空は雲に覆われていて雨の旅を覚悟しましたが、ロマンスカーで西に向かうにつれて天候は少しずつ回復してきました。途中、伊勢原付近で見かけた標高1252mの大山も半分ぐらいは雲に覆われていましたが青空も少し見えました。
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       そして標高723mの芦ノ湖では雨雲は抜けたようで青空が広がっていました。
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さらにロープウエイで昇った標高1483mの駒ケ岳の上では、山の下から昇ってくる雲を見ることが出来ましたが、まさに雲がわいて来るような感じでした。
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この日の夕方ホテルのテレビで見たニュースによると東京は雨模様だったようです。山の天気は駒ケ岳で見た雲の動きのように常に変化を続けますが、雨雲(乱層雲)の上と下では大きな違いが見られました。 8月28日撮影

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