PIOのテラスにあるガーデンクリート緑化システムでは今年は春から夏にかけてはベントグラスを育てました。そして秋から冬にかけては
西洋芝混合種年中無休を蒔いて育てることにしました。
ベントグラスの種を蒔いて一月経った頃の様子。2015年6月6日撮影
西洋芝混合種年中無休の種を蒔いてほぼ一月経った様子。2015年11月27日撮影
ベントグラスは英語ではcreeping bent grassと言ってホフク系(creeping)の芝でイネ科に属します。西洋芝混合種年中無休はペレニアルライグラス、トールフェスク、ケンタッキーブルーグラスがブレンドされた芝生の種です。米も麦も、トウモロコシ、大麦、ライムギなど狭義の穀物はイネ科に属するそうです。
イネ科PIOのテラスでは1年を通してガーデンクリート緑化システムの上で様々な植物を育てています。コンクリートやアスファルトに覆われた東京でもイネ科の芝生、夏はベントグラス、冬はライグラスが育つと言う環境は、夏は米、冬は麦が育つ日本の風土につながるような気がします。これから来年の春に向けて、ライグラス、トールフェスク、ブルーグラスを混合した年中無休を大切に育ててゆこうと思います。 11月27日撮影
今年の東京はエルニーニョ現象の影響で暖かい日が続いています。それでなくとも都市のヒートアイランド現象の影響で気温がやや高めの東京では、今年は落葉樹の落葉の時期の幅が広がっているような気がします。事務所のそばにある新宿御苑では、ポプラやケヤキはすでに多くの葉を落としていますがイチョウやモミジはまだ紅葉の途中です。
先日、文京区にあります風のガーデンを訪れました。ここではハギが落葉を始め高麗芝も休眠に入りつつあるようです。それでも風のガーデン全体の冬支度のタイミングは昨年の同じ時期とあまり変わらないような印象です。
大地に育つ植物の環境と空中で育つ植物の環境には何か違いがあるのでしょうか?風のガーデンで様々な植物を育ててみて気がついたのですが、地面から30メートルほど上にある風のガーデンでは秋の七草であるハギや桔梗が6月ごろから咲いていていました。その原因は東京の気温がヒートアイランド現象の影響で周囲の自然環境よりもやや高からではないかと考えました。
6月の風のガーデンこの考え方にさらに進めると、コンクリートヤアスファルトに覆われた都市の地表と同じ場所の空中30メートルとでは温度差があるのではないかということです。コンクリートやアスファルトに覆われた地表の暖かい空気が上昇して、地上30メートルぐらいでは地表よりもやや暖かい環境になるのではないでしょうか?コンクリートやアスファルトに比べて熱伝導率の低い空気の影響で、空中にある風のガーデンでは、コンクリートやアスファルトの地表と比べて、一年を通しての寒暖の差が少なく、気温もやや高めに推移するのではないかということです。 そしてこの環境の違いを新宿御苑や風のガーデンの植物たちが、目に見える姿で教えてくれているような気がします。風のガーデン:11月17日撮影
明治神宮野球場は野球を志す若者を育てる球場ではないかと思います。私は神宮球場のそばに住んでいますが、このあたりでは夏は南風、冬は北風が吹く日が多いようです。神宮球場では本塁からセンターへの方角は南から北に向いているようですがアメリカのOfficial Baseball Rulesによると本塁は南西南から南の方角に位置するとあり、神宮球場の本塁はまさにセンターから向って南西南の方角に位置する設計です。
野球場(Wikipedia)引用
先月行われた日本シリーズ第3戦で、東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手が3打席連続ホームランという快挙をなしとげました。私はテレビで実況を見ていて感動しましたが、当日の夕方は10月の下旬にしては暖かい南風が吹いていて、今日の試合はホームランが出そうだなと思いました。もちろん3打席連続ホームランは山田選手のプロ選手としての素晴らしい実力です。
神宮球場はプロ野球のほかにも大学野球、高校野球と若者が野球をする機会が多い球場です。若者にとり神宮球場でヒットやホームランを打つことは大きな自信になることでしょう。東京の野球シーズンは風が本塁からセンターに向かって吹く南風が多い春から夏にかけての季節です。体も技もまだ成長過程にある若者にとり神宮球場に吹く南風は彼らの味方です。
2020年の東京オリンピックの後、明治神宮球場は建て替えられる予定です。これから野球を志す若者を育てるためにも、新しい野球場は今と同じ位置、方向に建てられることを希望します。そしてグラウンドの芝生は天然芝にしたいですね。
久しぶりに朝倉彫塑館に行ってきました。2008年の11月に訪れて以来、7年ぶりの再訪です。
朝倉彫塑館当時私はガーデンクリートを素材とした屋上緑化システムの開発を始めていましたが、70年以上も前に自ら現場打ちコンクリートを打設してビルを立ち上げ、その屋上に菜園を作っていた朝倉先生の開拓精神は、軽石を使用した緑化コンクリートで建物の屋上を緑化する課題に取り組んていた私に勇気を与えてくれました。
朝倉先生が屋上に菜園を作った当時、ドリップチューブやタイマーなどの灌水装置は日本にはなく、雨水と手まきによる散水で植物を育てなければなりませんでした。そこで先生は土の厚みを20cm位に設定したようです。
土中の保水量を20%とすると20cm厚みの屋上菜園の保水量は40r㍑/m2です。現在の東京の年間降水量が約1500mmなので土中保水量を40㍑/m2を保つには年間約38日(1500÷40)の降水が必要です。つまり一年を通して10日に一度は雨が降るこを想定ですね/(365÷38)芝生などの植物からの水分蒸散量もおよそ4mm/m2日ですから、東京の年間降水量からすると雨水をあてにした自然灌水では 20cmの土厚は妥当な想定だと思います。
私が開発してきたガーデンクリートと灌水システムを組み合わせた緑化では、ガーデンクリートと土の厚み合わせて5cm位の厚みで様々な植物が育てられます。灌水システムには灌水タイマーと雨センサーが組み合わされているので季節ごとに灌水時間を調整し、雨の日は灌水を中止します。これにより一年を通して必要最小限の水量で植物を育てられることが可能になりました。さらに緑化基盤のガーデンクリートはコンクリートやアスファルトの上に直接施工できるので、屋上はもちろんの事、建物の周囲、道路に面した接道の緑化も容易になりました。
10月も終わりを迎え、冬に向けてのフローラカスケードの衣替えも進んでいます。先週は緑化ブロックを囲むフレームにラベルを貼らせていただきました。
場所柄、海外からのお客様も多いので英語のラベルも用意しました。
秋が深り気温も下がってきました。フローラカスケードも今月中には衣替えを終了させる予定です。