三佐和ブログ


2月の風のガーデン 2016年02月25日
2月も終盤を迎え風のガーデンにも春の訪れを感じます。2年前の2月にやってきたゴールデンクラッカーも大きく成長して、今年もまた黄色い花を咲かせました。
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そして、ほぼ同じ時期にやってきたエリカウインターファイアーもまた今年も花を咲かせています。ゴールデンクラッカーもエリカウインターファイアーもともに南アフリカ原産の植物です。南アフリカには今から35億年前の地層が露出しているそうです。地球46億年の歴史を振り返ってみると、地上に生育する植物が出現したのが今から4億5千年前のオルドビス期以降だそうです。植物の進化 
P22300145.JPG現在見つかっている最古の化石種の哺乳類といわれるアデロバシレウスは今から2億2千500年前の中生代三畳紀の後期に生息していたようです。そして我々のご先祖であるアウストラロピテクスがアフリカに登場するのが今からおよそ400万年前と言われています。人類の進化
P2230013.JPG冬の寒さの中で植物たちの逞しさを感じましたが、それは植物たちが、我々人類が登場するよりもはるか昔から続いてきた地球環境の厳しい変化に対応し進化してきた結果でしょうね。
3月に風のガーデンを訪れる頃には木も芽吹き、休眠中の植物たちも目を覚まし始めるでしょうね。楽しみです。                                          2月23日撮影


ガーデンクリートの保水性と通気性、そしてアルカリ性 2016年02月20日
大地の五億年(せめぎあう土と生き物たち) 藤井一至 ヤマケイ新書 山と渓谷社を読んでいます。「変化」と「酸化」をキーワードにして、地球を覆う土壌の5億年の歴史を語った興味深い本です。石灰石系固化材で軽石を固めたガーデンクリートで植物を育てる製品を開発している私にとり参考になる記述がいくつかありました。
「酸性とは水の中の水素イオンH⁺が多い状態を表す。日本のように降水量の多い地域では、生物の活動が盛んで、樹木や微生物による酸性物質の放出も盛んになるため、カルシウムなど中和に働く土の成分が溶かされ、雨とともに洗い流される。」
「植物はカリウムイオンK⁺やカルシウムイオンCa⁺などの陽イオンを吸収するために、代わりに水素イオンを根から放出する。」
微生物は落ち葉を分解すると、その一部を酸性物質(有機酸、炭酸、硝酸)として放出する。生き物が放出する酸性物質により土が徐々に酸性に変わってゆく。」
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上の写真はガーデンクリートでフラワーポットを作り、サトイモ科の熱帯植物ディフェンバキアを育てている様子です。フラワーポットの上のほうに白い粉のようなものが付着していますが、これは水酸化カルシウムのようです。ガーデンクリートの固化材に含まれているカルシウムが溶け出して、フラワーポットの表面に出てきたようですね。
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ディフェンバキアはこのフラワーポットで8年以上生育しています。その間、根と茎は残り、葉が何世代も交代してきました。ディフェンバキアの根は直径わずか9cmぐらいの穴の土から伸びてガーデンクリートの空隙に活着します。8年以上もの間ディフェンバキアが元気に育ってきたのはガーデンクリートの保水性と通気性が根に良い影響を与えたことが主たる要因ですが、ガーデンクリートから溶け出したカルシウムのアルカリ性が酸性の土を中性に変化させるとともに、根から吸収されてディフェンバキアの生育を支えているのかもしれませんね。
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フラワーポットの穴を並べて壁にしたのがフローラカスケードです。フローラカスケードにはガーデンクリートで作ったブロックに穴が開いていて、その中で様々な植物を育てることができます。写真はフローラカスケードでヴィオラを育てている様子ですがヴィオラたちも、ガーデンクリートの保水性、通気性、そしてアルカリ性に支えられながら元気に育っています。 2月19日撮影 関連ブログ:フローラカスケード

2月のフローラカスケード 2016年02月13日
立春も過ぎて、東京も春の訪れを感じられるようになってきました。昨年の10月に植えたフローラカスケードのヴィオラも大きくなり、美しい花を咲かせています。
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最初は地面から直立した環境で、少し戸惑っていたような花たちも今ではすっかりと環境になじんで育っているようです。
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  ヴィオラは灌水の水が氷るマイナス温度や、雪の重さにも負けることなく冬を乗り越えてきました。首を垂れる?

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あとひと月もすると春分の日がやってきます。これから春に向けてフローラカスケードの上でヴィオラがどのように育ってゆくのか注意深く見守ってゆこうと思います。
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                    2月11日撮影 関連サイト:フローラカスケード
墓所のバリアフリー舗装 2016年02月06日
   ブミコンを使用した墓所のバリアフリー舗装のサイトがアップされました。 墓所のバリアフリー舗装
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墓所の通路に敷いてある敷石は、土で足元が汚れたり雨の日に水たまりや泥のぬかるみをよけられる長所があります。しかし土と敷石の段差は、つまずいたり転んだりする恐れもあります。そして最近では車いすでお墓参りをなさる方も増えて、敷石が車いすの車輪の妨げになる事もあります。
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ブミコンは雨水を地面に浸透させる働きがあるので水たまりやぬかるみが出来ません。また表面がカミナリオコシに似た形をしているので、滑りにくく雨の日でも安心して歩くことができます。
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そして木の葉がブミコンの上に落ちてきても、土と比べて掃くことも容易です。あとひと月もするとお彼岸ですね。バリアフリー舗装のブミコンの上で、皆さんが安心してお墓参りをすることが出来ます。
関連サイト ブミコン浅草寺日記

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