3月も終わりを迎え風のガーデンでは様々な植物たちが動き始めました。冬の間はひっそりと佇んでいたガーデンシクラメンも存在感を増してきました。
球根から育てているスイセンも3回目の花を咲かせました。
ローズマリーも可愛らしい花を咲かせています。
これから本格的な春を迎え風のガーデンの植物の活動もますます盛んになって行くことでしょうね。
3月29日撮影
先週から、台東区谷中の大泉寺様の墓所に生えている笹竹の処理のお仕事をさせていただいています。竹の生命力は逞しく、以前、世田谷区の知行院様の墓所のブミコン舗装をさせていただいたとき、筍がブミコンを持ち上げたことがありました。
雑草という名の植物はない・植物の逞しさ地下茎から横に伸びた笹竹の根が広がってきたので、根のもとの部分を断ち切ろうとする作業です。作業をする皆さんの様子を見て、笹竹の凄まじい生命力を感じました。
上の写真は地下茎からびっしりと伸びた笹竹の根の塊です。笹竹は、葉の光合成で作ったネルギーを地下茎に蓄えるとともに、地下茎から伸びた根を通して大地から水や栄養分を吸収しながら生命を繋ぎます。この写真にある地下茎と根はまさに笹竹の命の源ですね。
大泉寺 3月18日撮影
三佐和ブログ地球環境編のうち2013年10月4日以降のブログと、ヒートアイランド現象、ドライアイランド現象などをまとめた都市環境編のブログがPDFにまとめられました。読みやすく整理されていますので皆さんもご覧ください。
フロントページ資料ダウンロードからダウンロードできます。
3月5日は二十四節気の
啓蟄でした。冬ごもりをしていた虫たちがはい出るという意味だそうですが、先日テレビを見ていたら虫の漢字のつく蛇や蛙など、冬眠していた爬虫類たちも動き出す時期のようです。
PIOのテラスの芝生 3月3日撮影
PIOのテラス 3月7日撮影
PIOのテラス 3月12日撮影
PIOのテラスと新宿事務所で西洋芝の種を蒔いて育てています。先週の3月3日にPIOのテラスで見たときは芝生が伸びているとは気がつきませんでしたが、3月7日に再びPIOのテラスの芝生を見たときは、芝生が伸びたことが目でも確認できました。
新宿事務所の芝生の発芽 3月7日撮影
新宿事務所では2月17日に芝生の種を蒔いたのですが、3月7日に発芽が確認できました。啓蟄を境にして虫の字のつく爬虫類も木の字のつく植物たちも冬眠や休眠から覚めて種も発芽を始めるのでしょうね。東京も来週の中ごろから気温が上昇するようです。本格的な春到来ですね。
"I always believed that a blighted urban landscape, a concrete jungle destroys the human spirit.We need the greenery of nature to lift our spirits."「都市の荒廃、コンクリートジャングルは人々の心を壊す。人々の心を高める(満たす)ためには自然の緑を必要とする。」私の尊敬するシンガポールの政治家Lee Kwan Yewが1995年に残したスピーチの一部です。
ガーデンクリート緑化システムを使用した建物の周辺緑化(シンガポール セントーサ島)
私はこれまでガーデンクリートと灌水装置を組み合わせた緑化システムでシンガポール、香港、そして東京の都市緑化を経験してきました。熱帯のシンガポール、亜熱帯の香港、温帯の東京と、それぞれの都市の環境には違いがありますが、これらの都市では、ヒートアイランド現象、ドライアイランド現象など共通した問題を抱えています。その原因の一つが冒頭にあげたLee Kwan Yewのスピーチにもあるコンクリートジャングルです。
ガーデンクリート緑化システムが採用された香港の中学校の屋上緑化です。
先週のブログでもお話ししましたが、我々のご先祖様であるアウストラロピテクスがアフリカに誕生してからおよそ400万年の間、人類は植物に囲まれた自然の中で生存してきました。そして電気、ガス、水道などのライフラインの恩恵を受けながら人類が本格的な都市生活を始めて200年もたっていないでしょうね。
東京都文京区の建物のテラスでガーデンクリート緑化システムの上で様々な植物を育てて5回目の春を迎えました。
人類がMr.Leeの言う自然の緑から離れて本格的な都市生活を始めてわずかな時間しかたっていません。400万年の生存の歴史を経過してきた人類には自然との深い結びつきを持ったDNAが流れているのです。ガーデンクリートの上で芝生を始め様々な植物を育てて10年ほどになりますが、コンクリートと植物の間にガーデンクリートを緑化基盤として薄く敷くことで、都市を覆うコンクリートジャングルを容易に緑のジャングルに変える経験を積んできました。
今までの経験を活かしながら、ガーデンクリートを地面に直立させて植物を育てるフローラカスケードも実用化の目処がたちました。アウストロピテクスが直立歩行を実現させて大きな進化を遂げたように、これからもガーデンクリートを進化させて都市環境の保護と再生を目指します。 関連ブログ:
Garden CityからCity in the Gardenへ