三佐和ブログ


東京の夏の暑さを決める太平洋高気圧 2016年08月25日
先のブログでもお話ししましたが、東京都荒川区西日暮里にある住宅展示場の屋根にガーデンクリートを施工させていただき温度をした2004年の夏は7月6日から8月14日にかけて、40日連続して最高気温が30℃を超えて、記録的な猛暑日が続きました。特に7月20日には最高気温が39.5℃、21日が38.1℃を記録しました。(気象庁のデータ)同じ日に私が測定した気温とガーデンクリートの表面や屋根の表面温度のデータは左記のとおりです。2004年7月温度測定.pdf 今振り返ってみると、私が温度を測定した2004年の夏は東京で最も気温が高い年でした。偶然とはいえその時期に気温やガーデンクリートの温度を測定できたことは、とても貴重な体験だと思います。

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2004年の夏の東京の気温が高かったのは6月から太平洋高気圧が日本に張り出していたことが大きな原因のようです。この年の台風の上陸地点はほとんどが西日本で、東京は太平洋高気圧に覆われ続けていたようですね。今年の夏の太平洋高気圧は日本の東の位置にあるようで、高気圧の西を巡ってやって来た台風が11年ぶりに関東地方を直撃しました。(8月22日 台風9号)
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ガーデンクリートを使用して都市のヒートアイランド現象を緩和する開発を本格的に始めたのが2004年でした。それ以来、東京の気候にはとても関心を持って今日まで来ましたが、これまでの経験を振り返ると、コンクリートジャングルやアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京の夏の暑さを決めるのは太平洋高気圧であることがよくわかります。
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太平洋高気圧に覆われたヒートアイランド東京の夏を植物の蒸散作用の力を借りて、温度を下げて緑のオアシスにするために、これからもコンクリートやアスファルトの上に直接施工できる緑化基盤ガーデンクリートの普及を進めてゆこうと思います。
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