今年の10月の東京は、気候が温暖で雨も多いようで風のガーデンでは様々な植物たちが一斉に花を咲かせています。
昨年の10月に植えたウインターコスモスも大きく育ち、これから冬にかけて花を咲かせ続けることでしょうね。
2年前に植えたチェリーセイジもすっかり大きくなりました。
今年もまたエリカオーデシーが花を咲かせていますが、花を植えて3年が経過して風のガーデンにしっかりと根付いています。
10月も終わりを迎え、風のガーデンはそろそろ冬への準備を進めようと思います。
10月25日撮影
今年の夏は大田区産業プラザPIOのテラスで、ガーデンクリートとお水番を組み合わせた緑化システムの上でトマト、ピーマン、ナスを育てました。その成長記録を写真にまとめサイトにアップしましたのでご覧ください。
ガーデンクリートとお水番の組み合わせによる野菜の成長記録ガーデンクリート緑化システムは3cm厚みのガーデンクリートの上に灌水クロスを敷き、その上に2cmから4cm位の厚みの土をのせて芝生を始めとした様々な植物を育てる薄層緑化基盤です。灌水クロスから水を供給することで薄層の緑化基盤でも継続して植物を育てることが出来る仕組みです。
ガーデンクリート緑化システムは緑化基盤の厚みを薄くすることで荷重を軽減する屋上緑化向けのシステムとして開発しましたが、地上でもコンクリートやアスファルトの上を簡単に緑化することが出来る接道緑化基盤としての用途も広がってきました。
アスファルトやコンクリートに覆われた都市を緑化するには、コンクリートやアスファルトを剥がして廃棄したり、土を入れ替えたりして大掛かりな工事になると考えられてきましたが、コンクリートやアスファルトの上に3㎝の厚みのガーデンクリートを」かぶせて、灌水システムを組み合わせることで薄層の土だけで、芝生、花、野菜が容易に育てられることが実証されてきました。これからもガーデンクリートと灌水システムを組み合わせることでヒートアイランド東京に砂漠のオアシスを作る作業を進めてゆこうと思います。
大田区産業プラザPIOの6Fテラスで5月からピーマン、トマト、ナスを育てています。トマトとナスは収穫終了しましたがピーマンはまだ引き続き実を成らせています。
塩基バランスという言葉を教えていただきました。土の中の石灰(カルシウム)、苦土(マグネシウム)、リンの配合バランスのことを言うのですが、一般的にはカルシウム5、マグネシウム2、リン1が良いとされています。PIOのテラスのピーマンを育てているガーデンクリートは軽石を石灰系固化材で固めた緑化基盤です。
PIOのテラスでは3cm厚みのガーデンクリートの上に灌水クロスを敷きこみ、その上にピーマンなどの苗をプラスチックの容器から外して載せて育てています。苗の横は厚さ3cmから4cmの土でガーデンクリートを覆っているだけです。このような場所で、ピーマンやトマト、ナスが育つか心配でしたが苗を置いて5か月たってもピーマンは育ち続けています。おそらくピーマンの根はガーデンクリートの石灰系固化材に包まれた軽石の間に入り込み栄養分を吸収しているのでしょうね。
今年の夏は厚さ3cmのガーデンクリートと3cmほどの土で構成されている緑化基盤の上でたくさんのトマト、ナス、ピーマンが収穫されました。それに伴い土から多くの栄養素が奪われたことでしょうね。これから秋に植える植物を選定中ですが、秋の植物を植える前にガーデンクリートの石灰系の栄養素は保たれますが、マグネシウム、リンなどを補給して土の塩基バランスを回復させる予定です。
今年は五月の中ごろから自宅のベランダと浅草寺様境内のフローラカスケードでイチゴを育てています。それぞれのイチゴは5ヶ月程が経過した今でも定期的に花を咲かせ実をつけています。
浅草寺様境内のイチゴ10月6日撮影
イチゴは白い花を咲かせ受粉した後に花の中央部から膨らんで実になってゆきます。
ガーデンクリートでイチゴを育てるのは初めての経験でしたが、東京の春から夏を乗り越えてとても丈夫な植物であることがわかりました。イチゴは水分が少なめの環境が良いと言われていますが、ガーデンクリートの適度の保水性がイチゴを育てるのに適していたのでしょうね。
ベランダのガーデンクリートブロックの上で育てているイチゴ10月6日撮影
先のブログでもお話ししましたが、ランナーが伸びるイチゴにとって立面型緑化基盤フローラカスケードは石垣の役割を果たします。これからもベランダでの底面灌水やフローラカスケードの立面灌水と組み合わせて、ガーデンクリートで様々な植物の生育に挑戦してゆこうと思います。