三佐和ブログ


3月のPIOのテラス 2017年03月09日
3月に入りPIOのテラスの植物たちの動きも活発になってきました。日本法蓮草を育てているお水番の灌水タンクの水位も、前回計測した2月16日から5cmほど下がっていました。その間に灌水された水量は約12リットル、1日当たり0.67リットルで1月から2月にかけての灌水量よりも36%ほど増えています。
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1日当たりの灌水量が増えた理由は、日本法蓮草の葉が大きくなってきているからでしょうか?葉の面積が広くなるほど葉からの水分蒸散量も増えてゆくわけですね。
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芝生からの水分蒸散量も日本法蓮草に負けてはいません。芝生の葉の面積は日本法蓮草よりかなり小さいですが、お水番のフィールドを覆っている芝生の葉の数は膨大な量です。私はPIOのテラスのお水番で西洋芝を育てて7年以上が経過しますが、夏の間の芝生の水分蒸散量の多さには驚きます。灌水タンクの水が冬の間に比べて2倍から3倍の速さでなくなります。
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以前のブログでもお話ししましたが、真夏の日光を浴びるコンクリートやアスファルトの表面温度が50度以上の時に芝生の面温度は30℃前後です。風のガーデンの温度測定その大きな理由は、芝生が根から吸い上げた水分を葉を通して蒸散させることで、気化熱の働きをを利用して表面温度を30℃前後に保つからです。動物も植物も地球上で生命を維持するために、水分の蒸散作用を利用しながら体温を調節しているようですね。
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冬の間、日本法蓮草の成長に目を奪われてきましたが、スミレの花も無事に冬を乗り切り美しい花を咲かせ続けています。 3月6日撮影

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