4月も下旬を迎えPIOのテラスの植物たちの生育も旺盛になってきました。今年の東京の4月は雨の日が多くテラスのお水番のタンクの水量もあまり減りません。3月6日にタンクの水位を測定してから50日経過した4月25日のタンクの水位が約11cmで約2cmの水位の変化でした。前回は14日で5cmの水位が下がったのに対して、今回は50日で2cmの水位の変化です。この違いは何が原因でしょうか?
3月のPIOのテラス参照2つの理由が考えられます。一つは降雨量の違いです。気象庁の数字を参考にするとPIOの近くの大田区羽田で観測された2月の降雨量は18mm(0.64mm/日)、3月が79mm(2.5mm/日)、4月が25日までに104mm(4.2mm/日)です。もう一つの理由は日本法蓮草の葉が大きくなった時期が2月の下旬であったことですね。(3月6日に撮影した日本法蓮草の葉)
自然灌水システム「お水番」の優れているところは、植物の都合に合わせて水を供給出来ることです。植物が成長するためのエネルギーが必要な時期や、植物が大きくなり水分の蒸散量が増える時期にお水番の水の供給量も増えます。そして自然の恵みの雨が多い時は緑化基盤のガーデンクリートや土が雨を保水するので、植物は保水された水を利用して、お水番のタンクからの灌水量は減る仕組みです。
日本法蓮草は美味しくいただき、イチゴが成長してきました。
東京では5月のゴールデンウイークにかけて初夏の気候に変わります。この時期、陽ざしが強くなり気温も急に上昇しますので、お水番からの灌水量にも注意しながら植物たちの成長を見守ってゆこうと思います。
4月に入り西洋芝ベントグラスが成長してきました。
4月25日撮影
以前のブログで、熱帯(地球の北回帰線から南回帰線に挟まれた地域)で人口が増えているという話をしました。
熱帯の人口の増加と都市化1950年の熱帯アジア(南アジア、東南アジア)の都市人口が1億人であったのが2010年には9億人に、熱帯アメリカ(中央アメリカ、南アメリカ)の都市人口が1950年に8千万人であったのが、2010年には5億人に、熱帯アフリカ(中央アフリカ、東アフリカ)の都市人口が5千万人であったのが2010年には3億人になりました。合計すると1950年に2億3千万人であった熱帯地方の都市人口が2010年には17億人に増えたと言う事です。
さらに予測では2030年には熱帯アジアの都市人口が14億人、熱帯アメリカの都市人口が6億人、熱帯アフリカの都市人口が6億人で合計26億人の都市人口が熱帯地方で見込まれます。
地球規模で見て、2030年の都市人口が50億人と予想されている中で、熱帯地方の都市人口が26億人と言う事は、世界の都市人口の半分以上が熱帯地方に集中すると言う事ですね。
出典Tropical Urban Heat Island (Nyuk Hien Wlng Yu Chen共著)
熱帯地方は暑いわりには一年を通して雨が多く緑にも恵まれているので、人々が生活できる環境を保っていますが、熱帯地方で都市化が進むと言う事は、緑豊かな熱帯のジャングルがコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた保水力を失ったヒートアイランドに変貌すると言う事です。熱帯地方のヒートアイランド化は温帯地方のヒートアイランド化よりもより深刻な問題が生まれることが予測されます。
幸い、熱帯地方には多くの火山があり軽石の入手が可能です。そして石灰石も豊富です。これから2030年に向けて、熱帯地方で都市化が進むとともに軽石と石灰石を原料としたガーデンクリートで熱帯地方の都市のヒートアイランド現象の緩和に貢献できればと思います。
四月に入り風のガーデンの植物も休眠から目覚めて葉や花が開き始めています。植栽と剪定作業を行いました。 昨年の暮れに植えたコブシも葉が膨らんで来ました。
今月、風のガーデンにやってきた仲間は、スカビオサ、サルビア、クレマチスです。
風のガーデン白鳥貞三先生によるとスカビオサ(マツムシソウ)の花言葉は「天の川の巡礼たち」だそうです。
シソ科のサルビアの花言葉は「幼犬ホタルの可愛いい寝言」です。
キンポウゲ科ノクレマチスは茎が鉄線のように固く伸びることからテッセンとも呼ばれています。
風のガーデンも6回目の春を迎えています。植物たちも東京のビルのテラスの環境にすっかりなじんだようです。これからも四季を通しての植物たちの成長と変化を楽しく眺めてゆこうと思います。
4月12日撮影
これから地球が温暖化に向かうのか、寒冷化に向かうのか定かではありませんが、多くの人々が生活する都市環境はヒートアイランド現象の影響で温暖化に向かうことは間違いありません。そして地球規模で進む人口増加の影響で人々が都市に集まる傾向が続き、大都市の数は世界規模で広がってゆこうとしています。
都市のヒートアイランド現象の大きな要因は人口の集中と都市の保水力の低下です。私が生活している東京も1000万人を超える人々が生活をしています。そして人々が快適に過ごせるように建物が建てられ道路の舗装が進んでいます。ビルや道路を作る素材であるコンクリートやアスファルトは土や木と比べて保水力が劣ります。それで都市はコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドになってゆくのです。
ガーデンクリートはコンクリートやアスファルトの弱点である保水力を補うと同時に植物を容易に育てることが出来るので、コンクリートジャングルやアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドを緑のオアシスに変えてゆきます。。
ユリカモメは東京都民の愛鳥です
21世紀は都市化の時代と言われています。世界規模で進む人口増加により多くの人々が都市に集まり、それに伴い都市周辺のヒートアイランド現象も世界規模で広がってゆくことは間違いありません。
ガーデンクリートの原料は火山が作り出す天然軽石と石灰系固化材で構成されているので、世界規模で入手することが容易です。これからもガーデンクリートの普及を続け、都市の保水量を高めて緑化を進めることでヒートアイランド現象の緩和に貢献して行こうと思います。