今年の東京都内の7月は、前半から中盤にかけて雨が少なく気温も高く推移しました。先日、ようやく一定量の雨が降ったところです。
文京区の風のガーデンではこれまで、東京の年間降水量に基づいた灌水量を設定して灌水を続けてきましたがこれから8月にかけて熱帯地方の降雨量に基づいた灌水計画を立てようと思います。
温帯地方に属し、海に囲まれた日本の風土は春夏秋冬と4つの季節に分かれ、雨にも恵まれて豊かな自然を形成してきました。しかしコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた東京の夏は、ヒートアイランド砂漠に様変わりします。
保水力の低下や人口の集中などに起因するヒートアイランド現象を生み出す都市の環境は、季節の気候の変化と雨の恵みを利用しながら植物たちにより作り出されてきた日本の風土とは別物として対応しなければなりません。ガーデンクリートと灌水システムを組み合わせた風のガーデンは、ヒートアイランド東京で、植物の生育が保てるように灌水量をコントロールします。