三佐和ブログ


アルベド 2017年07月18日
アルベドとは地球に入射する太陽光エネルギーのうち反射する光のエネルギーの割合を言います。
地球に入射する太陽光エネルギーは地球全表面の平均で342w/㎡といわれています。その3割は反射され、2割は水の蒸散に使用されるそうです。地球を覆う海のアルベドは0.06,森林のアルベドは0.09から0.15、そして砂漠のアルベドは0.4だそうです。
    地表に届く太陽エネルギーとアルベド江頭教授東京工科大学工学部応用化学科blog参照
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以前ブログで外気温度が39度の時にコンクリート、アスファルトの表面温度が約60度、保水されたガーデンクリートの表面温度が43度であることをお話ししました。また外気温度が33度の時にコンクリートの表面温度が58.8度、芝生の表面温度が32.7度の測定記録についてもお話ししました。
コンクリートやアスファルトは砂漠と同じように水分の保水率が低く太陽光を反射するアルべドが大きいので表面温度も高いのでしょうね。そして芝生の表面は森林と同じように保水力があり水分を蒸散出来るのでアルベドが低いのだと思います。
P1360334.JPGそれでは保水されたガーデンクリートのアルベドはどのぐらいになるのでしょうか?アスファルトやコンクリートの表面温度が60度前後の時に保水されたガーデンクリートの表面温度は43度、そしてガーデンクリートの上の芝生の表面温度が33度前後でした。コンクリートやアスファルトのアルベドが砂漠のアルベドと同じとすると0.4,芝生のアルベドが森林と同じとすると0.09から0.15とすると、保水されたガーデンクリートのアルベドは0.25から0.3前後になるのかもしれません?ちなみに土のアルベドは0.2から0.3前後のようです。各種の裸地土壌 におけるアルベ ドと分光反射率の土壌水分依存性参照
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アルベドの数値を見てもガーデンクリートが土の性質に似ていることがわかりますね。
水は蒸散するときに地表の太陽光エネルギーを使用します(気化熱)。それにより地表の温度を低く保てるのです。植物の優れているところは、太陽光エネルギーを利用して光合成を行うだけでなく、水を利用して必要以上の太陽光エネルギーを蒸散させることで生命を維持する体温の調整機能を備えていることです。
このような機能を得るために生命は地球上で35億年以上の歳月を重ねてきました。
P1360497.JPG写真は今の季節の新宿御苑の様子です。木々の下を歩くと涼しく、芝生の上の照り返し温度がアスファルトよりも低く、まさにコンクリートジャングルとアスファルト砂漠の中の緑のオアシスですね。

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