10月21日の未明、東京を駆け抜けた台風21号の影響で浅草寺様の境内に設置中の緑化壁フローラカスケードのビオラが落ちてはいないか心配しましたが皆無事でした。フローラカスケードの秋から冬、春にかけての主役の花はビオラです。
今年の夏の東京は雨や曇りの日が続きました。ビオラをはじめ多くの植物たちは気温が低くても丈夫に育ちますが太陽からの光の差し込む量が減ると育ちにも影響が出てくるようです。光の量の多い少ないは植物が光合成で作り出すエネルギー量の指標ですね。
秋になりフローラカスケードの前の大銀杏も落葉を始めました。これから冬にかけてフローラカスケードは太陽の光を十分取り込むことが出来る環境になります。ビオラが元気に美しい花を咲かせ続けるためにも東京の気候が早く回復してもらいたいものです。
今月風のガーデンにやってきた仲間はなでしこ、ユーパトリウムチョコレート、カラミンサです。カラミンサは地中海沿岸に自生するシソ科常緑多年草のハーブでさわやかなペパーミントのような香りが楽しめます。
(花と緑のある暮らし)ユーパトリウムチョコレート(西洋フジバカマ)はアメリカ原産のキク科の多年草です。何故チョコレートなんでしょうかね?
なでしこはナデシコ科の植物で秋の七草にも数えられていますね。平安時代に中国から渡来したようです。
今年も南アフリカ原産のエリカオーテシーが、秋から冬、春にかけて花を咲かせます。エリカオーテシーは風のガーデンの環境との相性が良いようです。
風のガーデンの灌水量も東京の年間灌水量に近い数値まで落としました。風のガーデンの自然にも秋の気配が深まってきています。
10月17日撮影
外径15cm内径13cmのガーデンクリートでできたフラワーポッドで育ち続けてきたデイフェンバキアも大きくなり、さすがに鉢の安定感がなくなってきました。そこで外径30cm内径21cmのガーデンクリートのフラワーポッドを作りそこにデイフェンバキアの鉢を移すことにしました。
鉢を移し替えて残った空間には軽石を充填しました。
安定感を取り戻したデイフェンバキアは再び元気に成長を始めたようです。10年以上の歳月をわずか内径13cmのフラワーポッドの中で成長を続けてきたデイフェンバキアですが根元の空間が広ががったことで、これからどのように成長を続けるのか楽しみです。
先週、箱根に行ってきました。昨年も同じ日に箱根を訪れたのですが昨年と今年では箱根の自然に少し変化を感じました。大涌谷から昇る噴気は昨年と比べて多いようで大涌谷を通るロープウェイも止まることがありました。
箱根神社の鳥居から見た芦ノ湖も水位が昨年と比べて下がっていました。芦ノ湖は今から3100年前に箱根カルデラの外輪山である神山の岩屑なだれが山麓の仙石原一帯に流れ下り、湖尻付近でカルデラ内を流れていた早川を堰き止めたことで出来たそうです。(箱根ジオパーク ガイド4参照)
仙石原は今から約4万年前、神山からの火砕流堆積物がカルデラ内を流れる早川をせき止めて出来た湖がその後、神山起源の火砕流堆積物などの影響で湖が縮小して約5000年前を過ぎるころに湿原になりました。(古仙石原湿原)そして3100年前の神山の岩屑なだれで早川がせき止められて一時的に陸化しましたが、再び湿原となったのが現在の仙石原だそうです。(箱根ジオパーク ガイド4参照)
伊豆半島の本州への衝突が始まったのが今から100万年から200万年前と言われています。それ以来箱根火山は活動を続け今日の自然を形成してきました。わずか1年周期の間にも噴気や水位の変化が見られますが、これからも続く箱根の自然の変化を楽しく見守ってゆきたいと思います。10月5日撮影
10月に入りPIOの野菜フィールドの植物たちもトマト、ナス、キュウリが終了し冬の野菜である春菊の種を蒔きました。。春菊は種を蒔いてから5日で発芽して順調に育ち始めたところです。
今年の夏のは3cmのガーデンクリートと灌水システムお水番の上でキュウリが2m以上の高さまで育ちました。この経験を参考にして薄層のガーデンクリートとお水番の上でブドウの苗を育てることに挑戦してみようと思います。選んだブドウの苗は
ピオーネです。黒ブドウの一種でその名前は開拓者を意味するイタリア語だそうです。いい名前ですね。
4月から5月にかけて植えた内藤トウガラシとピーマンはまだ実をつけ続けています。
芝生フィールドの西洋芝も青い葉を伸ばしてきました。これから秋から冬にかけて気温が25度から10℃前後までの気候は西洋芝にとって過ごしやすい季節です。
10月2日撮影