大田区産業プラザPIOのテラスに設置されている芝生の広場は自然法則を利用した発明品です。その開発には多くの方々のとの出会いと協力がありました。発明とは自然法則を利用した技術思想の創造でその高度なものが特許で保護されます。
自然法則を利用した技術思想の創造
ガーデンクリートと灌水システムを組み合わせた芝生の広場は灌水タンクにためた水を水圧で給水管に送ります。給水管にはスリッド(切込み)があり、このスリッドに灌水クロスが挿入されています。灌水タンクから給水管に送られた水はスリッドに挿入された灌水クロスを通して芝生の広場に広がってゆきます。芝生の広場の特徴は、季節ごとに植物が必要とする水量を毛細管現象の働きで植物の根に供給出来ることです。
芝生の広場の構造は緑化基盤のガーデンクリートの上に灌水クロスが広がり、上に2cmほどの土が盛られその上で芝生が育ちます。芝生の根は灌水クロスを貫通してガーデンクリートの空隙に活着します。通気性と保水性に優れたガーデンクリートは芝生の根に適度の水と空気を供給し続けます。
灌水タンクと給水パイプに貯留された水は灌水クロスを通して毛細管現象の働きで植物の根とガーデンクリートに伝わり水量のバランスがとられます。そして夏の暑い時期には芝生から蒸散される水量が多いので灌水タンクと給水パイプの貯留水も早く減りますが、気温の低い冬の間は芝生から蒸散される水量が少なくなるので貯留水の減り方も少なくなります。