三佐和ブログ


1月の風のガーデン 2019年01月30日
今年の冬、東京は晴れの日が続き雨が降りません。その中で風のガーデンの表面が湿っていて、灌水時間になると水が若干オーバーフローしているのに気がつきました。東京の1月の平均気温は12月より2.7度ほど低いのですが(気象庁東京平均気温参照)、気温が下がったことで植物の日常の蒸散作用がさらに少なくなったり休眠に入った植物が増えたからではないでしょうか?
そこで風のガーデンの灌水量を12月と比べて1ℓ/㎡・日ほど少なく調整しました。
P1290150.JPG
寒い中でローズマリーが花を咲かせていました。ローズマリーやミントなどのハーブは寒さに強い植物ですね。
P1290152.JPG
風のガーデンでは太陽光で灯るライトがいくつか設置されているのですが、その一つにライトの中で植物が絡まっているのを見かけました。おそらく太陽光のランプの光を目指してランプの中に入り込んだようですね?
P1290170.JPG
夏の間エネルギーを蓄えていたスイセンやヒヤシンスなどの球根が、今年も芽を出して活動を始めました。
P1290159.JPG
  あと一週間もすると立春です。風のガーデンの植物たちが眠りから覚めるのもまもなくです。
P1290163.JPG
                                                          1月29日撮影
1月のPIOのテラス 2019年01月24日
新年を迎え一月が経過しようとしていますが、今年の東京は雨がほとんど降っていません。その中でPIOのテラスの芝生フィールドや野菜フィールド、そしてカスケードブロックの植物たちは少ない水量の中で元気に成長を続けています。
カスケードブロックでは1週間に一度4リットルの水を入れてヒヤシンスとムスカリを育てています。
1日当たりの灌水量は約3.2mm/㎡です。ヒヤシンスの芽が膨らんできました。
P1240009.JPG
野菜フィールドでは灌水タンクの水をバルブで調整しながら植物に灌水しています。少ない灌水量なので土の表面が乾いているところもありますが、植物が根を張っている周辺の土は濡れています。
ガーデンシクラメンやスナックサヤエンドウの周辺の土は濡れています。根から水分を吸収する活動が旺盛なのでしょうね。
P1240012.JPG
芝生フィールドのベント芝Tyeeは葉の成長はあまり目につきませんが土はしっかり濡れています。冬でも光合成を行ったり葉からの水分蒸散活動が続いているのでしょうね。
P12400212.JPG
野菜フィールドのお水番のタンクは11月の下旬に満水にして以来、ほぼ2ヶ月が経過しましたが、タンクにはまだ水が半分ぐらい残っています。芝生フィールドのタンクは一月で水がなくなるようにタイマーで調整しているので、水がなくなったのでタンクを満水にしました。1月24日撮影

西洋芝Tyeeの成長記録 2019年01月17日
先日、久しぶりに農学博士マイカ・ウッズ先生の講演を聞いてきました。(Royal Turf Family Seminar 2019 パークハイアット東京 1月15日)
今回のテーマは「日本の夏対策について考える」でした。対象はゴルフ場で使用されているパッテインググリーン用の短く刈り込んだベント芝の生育方法が中心課題でしたが、ヒートアイランド東京でガーデンクリートの上でベント芝を育てている私にとっても参考になる話がたくさんありました。
昨年の夏、タイマーの故障に気付くのが遅れて、灌水が停止して芝生フィールドの芝生を枯らしてしまいました。そこでベント芝Tyeeの種を追い蒔きしたところ、真夏の暑さにもかかわらず発芽して芝生も回復しました。
                8月20日Tyeeの種を蒔く  灌水システムも1日当たり8.7ℓ/㎡の水の灌水を開始する。
P1410428.JPG
マイカ・ウッズ博士は土の通風を最大限にすることが夏の芝生の生育に大事であることを説明されていました。土壌代替基材ガーデンクリートには空隙が30%あるので、この点はクリアしているのですが、継続して灌水されるべき水が止まったことは大きな問題でした。その後、灌水が続くにつれて芝生も無事に回復しました。9月20日撮影
P9200064.JPG
Tyeeはアメリカ北西太平洋沿岸に住んでいた先住民の言葉で「指導者」、「優れた者」を意味します。PIOのテラスの枯れた芝生フィールドも指導者、優れた者Tyeeのおかげで復活しました。                         10月22日撮影
PA2201261.JPG
芝生フィールドはタンクに貯めた水をタイマーで水量を調整するお水番方式で灌水しています。秋から冬を迎え気温も下がってきたので灌水時間を短くして灌水量を調整しました。
                    11月28日撮影灌水量6.9ℓ/㎡・日
PB280014.JPG
マイカ・ウッズ博士の話によると西洋芝ベントグラスが生育するのに最適な気温は16℃から24℃の間ぐらいです。ヒートアイランド東京も12月に入り気温が下がって芝生の成長は止まりましたが緑の葉を維持しています。12月19日撮影
PC190105.JPG
そして新年を迎え東京の気温も10℃以下の日が続いています。気温が下がるに従い芝生からの水分の蒸散量も減ってきたので灌水量をさらに落としました。 
                            1月17日撮影 灌水量3.2ℓ/㎡・日
P1170050.JPG
西洋芝は高麗芝と違い冬の間休眠することはありません。冬の間も光合成を行いながら命を繋ぐ炭水化物を作り続けなければならないので、葉も緑色を保ちます。これから3月ぐらいまでは今の灌水計画に基づきながらTyeeの生育を見守ってゆこうと思います。 1月17日

Gardencrete Plant Cultivation System 2019年01月15日
ガーデンクリート植物栽培システムの英語版パワーポイントがPDFでご覧いただけます。ホームページ資料ダウンロードEnglishからもアップできます。

irrigation system 1.png
P41700242.JPG
irrigation system 2.png
PC190106.JPG

irrigation system 3.png
P40400203.JPG

1月のイチゴ 2019年01月11日
浅草寺様の境内で昨年の12月に白い花を咲かせていたイチゴが寒い中で可愛らしい実を付けました。2年前に育てたイチゴのライナーがカスケードブロックに活着したイチゴです。自力で分岐してライナーをのばし根を活着させて花を咲かせて実を結ぶイチゴに、自然に立ち向かうしぶとさを感じます。  1月8日撮影
P1080002.JPG
新宿事務所では室内で手作りフラワーポッドに植えたイチゴを育てていますが、15度から20度前後の環境で安心しているようにみえます。
P1100118123.JPG

PIOのテラスのお水番の上ではイチゴが寒さに耐えながら静かにエネルギーを蓄えているようです。
P1110135.JPG
屋外と室内、立面と平面という異なった環境でイチゴを育てていますが、これからもてヒートアイランド東京で寒さに負けることなく力を蓄えながら春の準備をしてもらいたいと思います。1月11日撮影
光は生命の源 2019年01月04日
物理学者山田克哉先生が書かれた「からくり」シリーズを読んでいます。講談社BLUE BACKS.「E = mc2のからくり」、「真空のからくり」、「光と電気のからくり」、「原子爆弾」、そして今「宇宙のからくり」を読んでいるところです。
素粒子、量子力学、そして相対性理論の世界を、一般の読者向けにわかりやすく説明して下さり、私のようなものでも読んでいて素粒子から宇宙空間の広がりまで想像しながら楽しめます。
この中で光に関する説明にとても興味を持ちました。光は波(電磁波)であると同時に光子(素粒子)でもあるのです。光には質量がなく秒速30万kmの速度で宇宙空間を飛び交っています。
PC040120.JPG電磁波である光にはエネルギーがあります。そしてこの光エネルギーが地球に生存する生命に命を与えます。例えば植物は光エネルギーを体内に取り込み、このエネルギーを活用して光合成を行いながら炭水化物を作ります。
そして我々人間は植物が作りだした炭水化物を摂取することで、活動するエネルギーを得ることが出来るのです。
PC240112.JPG私の母校の建学のモットーはPro Deo et Patria via Media(神と国のために中道を行く)です。
山田先生の物理のお話を読みながら、神とは宇宙を形成している運動法則(物理法則)であり、国とは例えば地球のように生命が活動している場であり、中道を行くとは物理法則に沿って道を歩むことではないかと勝手に解釈しています。
宇宙とは素粒子などが物理法則に沿いながら運動を行い光エネルギーを作り、我々人間をはじめ様々な生命を生み出す空間ではないでしょうか。
P1430170.JPG
          関連ブログ:宇宙万物の根源  自然法則に従い中道を行く

TOP