三佐和ブログ


ガーデンクリート緑化システムの灌水計画について 2019年05月07日

ガーデンクリート緑化システムは3cm厚のガーデンクリートの上に土を2cm前後のせて植物を栽培する薄層緑化システムです。ガーデンクリート3cmと土2cmで1㎡当たり約13リットル前後の水が保水できます。

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夏場に芝生から蒸散する水分は1㎡で1日当たりおよそ5リットルといわれています。ヒートアイランド東京におけるガーデンクリート緑化システムの灌水量は季節により変化はしますが、基本は1日当たり4リットル/m2前後を基準にしています。

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もちろん東京は1年を通して雨が降るので、年間降雨量を差し引くと灌水量をもっと減らしても良い計算です。10年以上に及ぶヒートアイランド東京におけるガーデンクリートを使用した緑化の経験から、冬の間は基準の1㎡当たり4リットルの灌水量以下でも植物を育てることが出来ました。大田区産業プラザPIOの野菜フィールドでは11月から4月までの5か月間、60リットルの水量で灌水してきました。1日当たり0.44リットル/㎡㍑の灌水量です。灌水量が少ない冬でもスナックサヤエンドウのような野菜やイチゴ、ガーデンシクラメン、ビオラなどが育ちます。

大田区産業プラザPIO6Fテラス 2019年2月7日撮影

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植物によっても蒸散量は違います。芝生は葉が無数に生えているので、全体の葉の表面積は野菜や花よりも広く、水の蒸散量も比例して大きくなります。しかし初夏から夏にかけて芝生への灌水量を適正に保ってあげると、ヒートアイランド東京でも西洋芝が元気に育ちます。それでもゴルフ場やサッカーコートを管理するグリーンキーパーさんにとり夏場の芝生の管理がいかに難しいか良く分かります。

ベント芝Tyeeのの生育状況 大田区産業プラザPIO 6Fテラス2016年8月8日撮影

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ガーデンクリートを使用した植物栽培システムの長所はコンクリートやタイル、アスファルトの上に直接施工して、薄層で植物を育てることができる事です。ガーデンクリート緑化システムはヒートアイランド都市で必要最小限の灌水量で植物を育てます。

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これまでヒートアイランド東京で培ってきた経験を活かして日本はもちろんのこと熱帯、亜熱帯地方のヒートアイランド都市でガーデンクリート緑化システムで植物を育ててゆきたいと思います。

関連サイト:土と比較したガーデンクリート緑化システムの特徴について


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