三佐和ブログ


夏の野菜フィールドの灌水量の変化について 2019年09月24日

先のブログで今年の夏の野菜フィールドの灌水量は梅雨の間約210リットルあったものが65リットルに減少したことをお話ししました。夏の灌水量の変化と今後の課題再び夏の灌水量の変化をまとめた表をご覧ください。

灌水量の変化 2019夏.png

夏の間に野菜フィールドの灌水量が減った大きな理由は二つあります。一つは梅雨の間、成長期を迎えたナス、ピーマン、キュウリ等の夏野菜が8月に入り成長のピークを越えて、それに伴い葉からの水分蒸散量や、実を作るために使う水分量が減ってきたことでしょうね。下の写真をご覧ください。上の写真が成長旺盛な梅雨の時期に撮影した野菜フィールドの写真です。(7月15日撮影)そして下の写真が夏野菜の成長がピーク越えた野菜フィールドの撮影です。9月16日撮影

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もう一つの理由は夏の間,野菜フィールドでは手まき散水が行われていて、それに伴いお水番からの灌水量が減ったのではないかと思います。なぜ手まき散水を行ったのでしょうか?それは継続してキュウリ、ナス、ピーマンなどの夏野菜の実を成らせながら育てるためです。今年の野菜フィールドは選んだ苗も良かったせいかと思いますが、梅雨の成長期からキュウリやナスが大きな実をつけました。8月に入っても手まき灌水を加えることで、ナスやキュウリの実が成り続けました。8月26日撮影

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お水番は植物が光合成や蒸散作用を通して植物が生きてゆくのに必要最小限の水を植物に灌水しますが、実を成らせ続けるためには人による野菜の観察と、それに応じて手まき散水を続けることでより安定した効果が生み出せるようですね。お彼岸も過ぎて野菜フィールドではこれから秋から冬にかけて何を育てるか検討を始めようと思います。


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