10月のフローラカスケード | 2019年10月30日 |
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今年の東京は秋になっても気温が高めのようで、浅草寺様境内のフローラカスケードに植えているインパチエンスやニチニチソウ、ハーブ等が、まだまだ元気に咲き続けています。
9月の中旬に試しにミックスベジタブルの種をカスケードブロックの穴の土に蒔いたのですが、一月半ほどで食べられるぐらいに成長しました。
ミントも紅茶に入れて香りを楽しめるほど立派に育ちました。
例年であればそろそろ秋から冬にかけての花であるビオラに植え替えるのですが、まだまだフローラカスケードで育つ植物たちは元気なので、植え替えの時期を延ばそうと思います。
10月30日撮影
浅草寺様ブミコン舗装 | 2019年10月25日 |
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浅草寺様境内のブミコン舗装が始まりました。まずは受香所横の電気工事に伴うブミコンの斫りと補修工事です。ブミコンには体積の25%ほどの空隙があるので、コンクリートと比べてカッターの通りも良いようです。
ブミコンを斫った後は、夜間に電気工事が行われ翌朝には土が埋め戻され、丁寧に整地されていました。
整地された路盤の上にブミコンをコテを使い施工して仕上げます。人の眼を頼りにしたブミコンの施工は手作業で行われるので丁寧に仕上げることができます。
ブミコンを施工してから2日目には雨が降りましたが、施工したばかりのブミコンは雨を地面に透水させていました。
ブミコンは雨の日でも水たまりができずに境内を訪れる方々の足元を濡らしません。10月25日撮影
東京と札幌の8月の気候 | 2019年10月19日 |
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東京オリンピック2020のマラソンなどの開催地が東京から札幌に代わりました。そこで東京と札幌の8月の気候について気温と湿度の数値を理科年表92冊から確認してみました。測定方法は先のブログでもお話ししましたが世界(WMO)基準に準じた方法で芝生の上、地上1.5mの測定地点に百葉箱やファン付きの通風筒の中に入れた温度計で測定されているようです。湿度計も同じ場所で計測されていると思います。ヒートアイランド東京の気温 過去56年の気温の変化2
また参考までに日本周辺のアジアの国々の8月の気温と相対湿度も調べてみました。アスリートが走る道はアスファルト等で舗装されているので、これらの数値以上の体感気候になると思います。
今から来年の8月の日本の気候を予測することはできませんが日本を始め日本に近い気候条件で暮らすアジアの国々のアスリートたちが活躍することを期待します。
テストフィールドの年間灌水量 | 2019年10月17日 |
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大田区南鎌田にあります大田区産業プラザPIOのテラスに設置された自然灌水システムお水番の年間灌水量のデータがまとまりました。芝生フィールドにつきましては先のブログでお話ししましたが、今回は2018年10月17日から2019年10月16日までの野菜フィールドのデータにつてご説明いたします。野菜フィールドへの年間灌水量は929.3㍑、1日当たり2.5㍑の灌水量です。1㎡当たりに換算すると2.8㍑/㎡になります。
芝生フィールドへの灌水量と比べて野菜フィールドへの灌水量が少ないのにはいくつかの理由があります。その一つは野菜フィールドで育てる植物が、季節によって違うことです。冬から春にかけてビオラ、イチゴ、シクラメンなどを、夏はキュウリ、ナス、ピーマンなどの野菜を育てました。
芝生フィールドでは1年を通して西洋芝ベントグラスを育てています。ベントグラスは野菜フィールドで育てている植物と比べて葉の全体面積が広く、冬でも光合成や蒸散作用を続けるので、1年を通して灌水量も多くなります。また野菜フィールドではキュウリやピーマンなどが実を成らせ続けるように、夏の間お水番からの灌水に加えててまき散水を行ったことも灌水量が芝生フィールドと比べて少なくなった原因のようですね。
野菜フィールドの植物の栽培もまる一年が経過して一区切りがつきました。そこで表層の土を整地して再び秋から冬に向けての植物栽培の準備を始めました。ベント芝は気温が下がり元気を取り戻してきたようです。10月17日撮影 関連サイト:植物に寄り添う自然灌水システム「お水番」
芝生をめぐる水の循環 | 2019年10月11日 |
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大田区産業プラザPIOに設置された芝生フィールドの10月11日までの灌水量がまとまりました。昨年の10月12日から今年の10月11日までの芝生フィールドの年間灌水量は2508㍑でした。1㎡当たりの灌水量は1393㍑です。一日当たり3.8リットル/㎡の灌水量です。ちなみに東京の年間降雨量は1528.8mmです。(理科年表第92冊)灌水量と降雨量を合計すると2921.8㍑です。1日当たりに換算すると8㍑/㎡になりますね。
芝生からは1日当たりおよそ4㍑の水分が蒸散されるといわれています。年間合計は1460㍑。灌水量と降雨量の合計から蒸散量を引くと1461.8㍑で1日当たりに換算すると4㍑/㎡になります。これらの変化をまとめますと、下記のレイアウトのようになります。
上のレイアウトを見て分かることは、芝生は雨水と灌水された水を吸収して,光合成で作られたエネルギーを利用して根や葉を作ります。また水分を体外に蒸散させることで体温を調整します。降雨量と灌水量を加え蒸散量を引いた芝生とガーデンクリートに保水される水分はおよそ4㍑/㎡になります。ガーデンクリートと土の厚みが約5cmなので1㎥あたりに換算するとおよそ80㍑です。これは1㎥当たり8%の水分量です。アメリカの芝草学者マイカ ウッズ博士によるとグリーンは自然排水した後、土壌に残る水分が1㎥当たり15%~25%となるのが望ましいそうです。お水番から灌水される水分量が芝生を育てるのに理想的な水分量の半分以下の8%であるということはお水番が、芝生が必要とするだけの水分量を継続して補給しているということですね。(USGA全米ゴルフ協会スペックより)(芝草科学とグリーンキーピング ゴルフダイジェスト社自然灌水システムお水番とガーデンクリートを組み合わせた芝生フィールドはベントグラスをはじめ植物を育てるのに理想的な環境を作ります。
植物に寄り添う自然灌水システム「お水番」 | 2019年10月11日 |
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自然灌水システムお水番のサイトがホームページにアップされました。植物に寄り添う自然灌水システム「お水番」大田区産業プラザに設置したお水番の1年にわたる灌水量の計測の結果、年間平均3.8㍑/㎡日の水をベント芝に灌水しました。冬の間は灌水量は減り(2.3㍑/㎡日)初夏にかけて気温が上がり直射日光に当たる時間が増えると灌水量は増えました。(6.6㍑/㎡日)雨曇の日が続く梅雨の間は灌水量も大幅に減りました。(0.2㍑/㎡日)。そして梅雨が明けると灌水量は増え始めましたが、暑さと湿気でベント芝が衰退する間は灌水量はそれほど増えませんでした。(平均0.8㍑/㎡日)そして新しい芝生が成長を始めるとともに水量も増えました。
自然灌水システム「お水番」は人間が植物への灌水量を決めるのではなく、植物が必要とする水量を灌水する植物に寄り添う自然灌水システムです。今回の測定で計測された芝生とガーデンクリートへの灌水量と東京の降雨量を合わせ、芝生からの蒸散量を引いた土壌水分量は1㎥当たり20%でしたが、この数値はベント芝が育つのに理想的な土壌水分量といわれている1㎥当たり15%から25%の範囲内に収まっていました。しかもこの土壌水分量は、植物が求めた灌水量と降雨量を加えた数値です。関連ブログ:芝生をめぐる水の循環