三佐和ブログ


ヒートアイランドにオアシスを2 2020年02月04日

先のブログで「コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドに無数の緑のオアシスを作り人々が癒されるか空間をご提供することが当社の目的です。」と述べました。真夏、日陰でガーデンクリートと芝生を組み合わせて緑化した表面温度を測定すると日陰のコンクリートの表面温度より20度ほど低かったです。この表面の温度差が体感温度を下げることにつながります。風のガーデンの温度測定

2015年8月6日午後1時57分 外気温(日陰33度)、湿度56%の時、コンクリートの表面温度(日陰)は58.8度、芝生の表面温度(日陰)は32度でした。東京都文京区建物9Fテラスにて測定

IMG_1574.jpgコンクリートやアスファルトと芝生の表面温度に大きな差がみられるのは保水性の違いですね。コンクリートやアスファルトは太陽光のエネルギーを内部に蓄熱するのに対し、保水性のあるガーデンクリートの上に育つ芝生は太陽光のエネルギーを利用して、内部に保たれた水分を液相から気相に相転移(気化・蒸発)するので、芝生表面からの放射される熱はコンクリートやアスファルトよりも低くなる仕組みです。

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理科年表にみられる東京の気温は東京都千代田区大手町の気象庁(2014年からは近くの北の丸公園に移転)で計測されています。理科年表で採用されている東京の気温の測定方法は、世界(WMO)基準に準じた方法で芝生の上、地上1.5mの測定地点に百葉箱やファン付きの通風筒の中に入れた温度計で測定されているようです。以前のブログでもお話ししましたが1961年から2017年にかけての東京の8月の気温は25度から30度の間でほぼ横ばいに変化しています。何故冬の気温が高くなったのか?これは芝生の表面温度が液相から気相に変わるときに太陽からの光がエネルギーとして使われるので、年が変わっても気温に大きな差がみられないのではないでしょうか。それに対してコンクリートやアスファルトは保水性がないので、液相から気相へ変わることがなく、太陽光エネルギーはコンクリートやアスファルト内部に蓄熱されるので放射される熱も芝生よりも大きくなり、気温の上昇をもたらしてヒートアイランド現象を引き起こすと考えられます。

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ガーデンクリートとお水番を利用して緑化することでヒートアイランド全体の気温を下げることはできませんが、ヒートアイランドで生活する人々の身の回りの体感温度を下げることは可能です。ガーデンクリートはコンクリートやアスファルトの上にのせたり、施工するだけで保水性のある緑化基盤が作れます。自然灌水システムお水番と組み合わせることで無数の緑のオアシスを容易に人々の生活空間に作ることができるのです。


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