三佐和ブログ


Garden Cityの問題点 2020年05月29日

今回のCovid-19の蔓延を通して、私が都市緑化の手本としているGarden City Singaporeにも問題点があることがわかりました。それは植物のメンテナンスの継続方法です。そしてGarden City Singaporeを支えているのが、外人労働者による街路樹の剪定や雑草の刈込などのメンテナンスであることが改めてわかりました。コロナウイルスに感染したり隔離されたりして外人労働者による植物のメンテナンスが滞ることで、シンガポールの街では草が伸び放題になりつつある記事を見かけました。

P5260040.JPG

一年を通して20度以上の気温と降雨量に恵まれたシンガポールは植物たちが成長するのに都合の良い環境です。このような好環境にもかかわらずシンガポール建国の父Lee Kwan Yewが緑化運動を進める前の都市としてのシンガポールは、今のように緑豊かではありませんでした。1960年代に始まった都市化に伴いコンクリートジャングルとアスファルト砂漠が広がり始めたシンガポールに緑のオアシスを作ろうというMr.Leeの緑化運動は成功をおさめ今のGarden City そしてCity in the Gardenのシンガポールの街が形成されてきたのです。

P5260042.JPG

しかし都市で人間と植物が共生してゆくには、自然に任せて成長を続ける植物と人間の生活圏の接点のメンテナンスの継続が重要です。Lee Kwan Yew世代が築いてきたGarden City Singaporeを、次の世代がCiry in the Gardenとして引き継ぐためにも、都市の緑化を継続させてゆくためのメンテナンスに光を当てたシステムを構築したいと思います。写真 神宮の杜5月26日撮影 関連ブログ:Garden City からCity in the Gardenへ


TOP