三佐和ブログ


科学者はなぜ神を信じるのか 2020年08月07日

理論物理学者にしてカトリックの聖職者である三田一郎先生の著書「科学者はなぜ神を信じるのか」講談社ブルーバックスを再読しました。コペルニクスからホーキングまで自然法則と神との関係について様々なエピソードが語られています。

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その中でアインシュタインが神について語った話が面白かったのでご紹介します。「自分にとって神は謎だ。しかし、解けない謎ではない。自然法則を観測すれば、ただただ畏敬の念を抱くばかりだよ。法則にはその制定者がいるはずだが、どんな姿をしているのだろうか。」中略

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「新たな伝道者は、宇宙と同じほど深遠な考えを持った未来の科学者だ。彼らはいずれ詩やおとぎ話ではなく、数学的計算によって宇宙を支配する法則を発見することだろう。」中略

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「牧師さん、宇宙的宗教では、宇宙は自然法則に従って合理的であり、人はその法則を使ってともに創造すること以外に教義はない。私にとって神とは、ほかのすべての原因の根底にある、第一原因なんだ。何でも知るだけの力はあるがいまは何もわかっていないと悟ったとき、自分が無限の知恵の海岸の一粒の砂にすぎないと思ったとき、それが宗教者になったときだ。その意味で、私は熱心な修道士の一人だといえる。」

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三田先生ご自身は科学法則の創造者を「神」と定義されています。関連ブログ:西洋文化と伝統  科学と宗教の関係


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