今年も花菖蒲が咲きました | 2021年05月28日 |
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大田区産業プラザPIOのテラスではカスケードブロックに花菖蒲の球根を植えて3年が経ちましたが、今年も花が咲き始めました。花菖蒲はアヤメ科の植物です。
PIOのテラスに設置されたカスケードブロックでは花菖蒲が育ちやすいように、ブロックを浮かせ花菖蒲の根鉢が水と接するように工夫がされています。
カスケードブロックの穴に植えた花菖蒲の球根は根がしっかりとブロックに活着して外すことができません。
このシステムで稲も苗から育ててお米が収穫できました。花菖蒲や稲のように水田で育つ植物はカスケードブロックを浮かせて、根が育つスペースを広くしてやると良いみたいですね。
カスケードブロックで野菜を育てるには、ブロックを浮かせて根鉢の土を多くするのが野菜を育てるコツです。
カスケードブロックフローラを使用して水田に似た環境を作ることで、さまざまな野菜を育て収穫することも可能です。
5月のベランダガーデニング | 2021年05月24日 |
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5月に入りベランダの室外機の上のカスケードブロックフローラでは、キク科のブラキカムとラベンダーメルローが元気に育っています。
プランターブロックマーガレットではミントが大きくなりました。ミントティにして香りが楽しめそうです。
もう一つのプランターブロックでは大葉を育てています。てんぷらにするとおいしそうですね。
カスケードブロックフローラもプランターブロックマーガレットもブロックの穴に根鉢を挿入するだけで様々な植物を育てることができます。マンションのベランダを土ぼこりで汚さずにガーデニングが楽しめますね。5月24日撮影
5月のフローラカスケード | 2021年05月20日 |
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浅草寺様の境内に設置されたフローラカスケードでは昨年の11月から7か月間にわたり咲き続けてきたビオラに変わりツルニチニチソウとインパチェンスを植え付けました。
ツルニチニチソウはキョウチクトウ科の常緑蔓性植物の一種で春から初夏にかけて青紫色の花を咲かせます。東京の気候では越年できそうなので長い付き合いになりそうです。
ツルニチニチソウは弦が伸びて垂れ下がるのでまさにカスケード(小滝)の姿が楽しめそうです。これから夏から秋にかけての花インパチェンスと共生するために、時々垂れ下がる弦を剪定しなければいけませんね。
5月20日撮影
芝生から大気に蒸発してゆく水量 | 2021年05月17日 |
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2021年4月6日から5月17日まで新宿事務所のベランダで測定した芝生からの水分蒸発量のデータがまとまりました。41日間にわたる測定の結果、灌水装置オアシスから芝生と土、ガーデンクリートを通して大気に蒸発していった水分は4.45㍑/㎡・日でした。同じく計量容器から大気に蒸発していった水分は2.19㍑/㎡・日でした。つまり芝生からの大気へ蒸発してゆく水分は4.45㍑/㎡・日-2.19㍑/㎡・日=2.16㍑/㎡・日です。地表から大気に蒸発してゆく水分とほぼ同じ水分が芝生から蒸発してゆくようです。
また芝生から蒸発してゆく水分は大気中の湿度からも影響を受けるようで、その傾向は4月21日から4月29日にかけての測定データを見るとよくわかります。これからは芝生の水分蒸発量に対して気温と湿度がどのように影響を及ぼすか詳しく調べてゆこうと思います。クリーピングベントグラスも良く伸びてきました。5月20日撮影
今年の東京は梅雨入りが例年よりも早くなりそうですね。街を歩いていたら梅雨の花アジサイを見かけました。植物は気温と湿度に敏感に反応しているようです。
三佐和ブログ都市環境・地球環境編Ⅵがアップされました | 2021年05月14日 |
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三佐和ブログ「ヒートアイランドにオアシスを都市環境・地球環境編Ⅵ」がアップされました。2020年6月から2021年5月までの三佐和ブログの中から都市環境や地球環境について述べたブログをまとめたものでホームページの資料ダウンロードからもご覧いただけます。
2020年の東京は梅雨明けが8月にずれ込む雨が多い気候でした。これは日本に限らずお隣の中国や韓国でも似た気候に覆われました。今年はどのような梅雨を迎えることでしょうか?世界の気候は地球規模で変動していることは間違えありません。東京は過去56年の間に冬の気温が上昇してその結果、年間の平均気温が上昇しました。「ヒートアイランドにオアシスを2021」私は都市の温暖化と、地球の温暖化の違いを見極める必要があると思います。人工物に囲まれた都市の気候と植物に覆われた自然の気候は分けて考えなければならないと思います。そのヒントとなるのが世界各地で測定されている気温の測定ポイントです。「世界に散在する240の気象観測施設」
私は芝生からの水分の蒸発量を測定していますが、土や水に覆われた地表から大気へ水分が蒸発してゆく量に近い水分が芝生から蒸発しているようです。そしてコンクリートやアスファルトに覆われた都市では、地表は土や水、植物から蒸発してゆく水分量が見込めないので大気中の水分量に影響して都市のヒートアイランド化、ドライアイランド化が進んでいるようですね。「気温と湿度とヒートアイランド東京」
2020年は人類が作り出した人工物の重量が地球を覆う植物を中心とした生物の重量と並んだという研究報告が発表された年でもあります。「地球上の人工物と生物の総重量が並ぶ?」人工物と植物を質量比で比べた場合、まだ地球上の植物の質量が人工物よりも4倍以上はあると考えられますが、人工物が増え続けると質量比でも人工物と植物が並び、やがて人工物の質量が植物の質量を上回る時代が来るでしょうね。人工物の増加のカギを握るのは建築材料にあるようです。「これからの建築資材の開発」私が開発した軽量緑化コンクリート「ガーデンクリート」は植物と人工物の間の緩衝材としての働きをします。灌水システムと組み合わせることで人工物の表面で植物を育てることが可能です。これからも地球上で人工物と植物を中心とした生命が共存できるように日々活動を続けてゆこうと思います。
西光寺様のブミコン舗装 | 2021年05月10日 |
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葛飾区四つ木にあります天台宗西光寺様のブミコン舗装が始まりました。墓所の透水性舗装とバリアフリー鋪装を兼ねたブミコン舗装です。
今回はお寺様のご要望でブミコンに着色した仕上げにすることになりました。顔料は工場でBGパウダー製造の時に調合する方法をとりました。
墓所をいくつかの工区に分けて、これから数か月かけて施工する予定です。
芝生から大気に蒸発してゆく水量の測定 | 2021年05月08日 |
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4月29日から5月8日にかけての10日間で芝生から蒸発してゆく水量を測定しました。場所は新宿事務所のベランダで、雨や直射日光が当たらない場所に植栽装置オアシスと計量容器を置いて測定しました。その結果1日当たりの芝生などの蒸発水量は下記の表とレイアウトの通りになりました
まず植栽装置から芝生や土そしてガーデンクリートの緑化ブロックを通して大気中に蒸発してゆく平均水量は約4.85㍑/㎡・日でした。そして計量容器から蒸発してゆく平均水量は約2.33㍑/㎡・日でした。つまり芝生から蒸発してゆく平均蒸発水量は4.85-2.33=2.52㍑/㎡・日となります。
西洋芝クリーピングベントグラスを伸び放題にして蒸発してゆく水量を測定したところ、地表の土や水から大気に向けて蒸発してゆく水量よりやや多めの水分が大気に向けて蒸発していったようですね。これは植物が自らの意思で水分を根から体内に吸収して、さまざまな用途に使用しながら大気に蒸発させて行った水分量です。水分を含んだ土は別としてアスファルトやコンクリートには備わっていない植物の素晴らしい能力ですね。
保水性と通気性のあるガーデンクリートを植物とアスファルトやコンクリートの間に置いて緩衝領域を作り植物を育てることで、容易にコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド都市に潤いを与えることができます。5月8日撮影 関連ブログ:気温と湿度とヒートアイランド東京 芝生の水分蒸散量