芝生から大気に蒸発してゆく水分量4 | 2021年07月21日 |
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6月29日から7月20日までの植栽装置オアシスから蒸発した芝生の蒸発水量のデータがまとまりました。
6月29日から7月20日までの東京は梅雨の気候で7月16日に梅雨が明けました。今回の測定では湿度の上昇率が高く、それに伴い芝生や植栽装置オアシスからの水分の蒸発量が減少傾向に向かったのが大きな特徴でした。下のグラフでその傾向が読み取れます。
このグラフを見て気が付いたことは、湿度の上昇グラフと、芝生やオアシスからの水分蒸発量の下降のグラフに対称性がみられることです。そこで湿度の推移の数値と芝生の蒸発量の推移の数値を足して2で割り平均値を出してみました。下記のグラフをご覧ください。
オレンジ色で示されたグラフが平均値の推移ですが、ほぼ横ばいでここに来て少し下降してきました。考えられることは、芝生からの水分蒸発量と大気中の湿度の間には、相互のバランスがある程度取れるポイント(飽和点)があり、ここにきて大気中の湿度の上昇に伴いそのポイントが下がる傾向がみられることです。
しかし7月16日に梅雨が明けてからの晴れの日の1日当たりの芝生からの水分の蒸発量も再び増加し始めたようです。芝生からの水分蒸発量と湿度や気温の関係も夏の気候の中での観測に入りました。これから8月中旬に向けて芝生からの水分蒸発量がどのように変化してゆくのか楽しみです。