芝生が生きている証 | 2021年07月01日 |
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先のブログで灌水装置全体からの水分蒸発量の変化と芝生からの水分蒸発量の変化の比較を、温度と湿度の変化を交えてお話ししました。
今回は灌水装置全体から蒸発する水分蒸発量から芝生からの水分蒸発量を除いたデータと芝生からの水分蒸発量の変化を、温度と湿度の変化を交えてグラフにしてみました。
このグラフでグレーの線で表示されているのが灌水装置全体から蒸発する水分蒸発量から芝生からの水分蒸発量を除いたデータの変化です。そして緑色で表示されているのが芝生からの水分蒸発量の変化です。グレーのグラフは湿度の青のグラフが4月下旬に下がった時にピークを迎えその後、下降して推移しています。一方で緑色の芝生の水分蒸発量のグラフもグレーのグラフと同じ時期にピークを迎え下降し始めますが、グレーのグラフを上回るポジションを保ちながら推移しています。
4月の下旬から大気中の湿度や気温が上昇してゆく中で、芝生からの水分蒸発量が灌水装置、つまりガーデンクリートと表面の土よりも高いポジションを保つということは、無機質の土や緑化コンクリートと比べて芝生が生命を保つために水分の蒸散作用を続けている証ではないかと思います。これから夏にかけて気温や湿度が上昇してゆく中で、芝生からの水分蒸発量と、土やガーデンクリートからの水分蒸発量がどのように変化してゆくのか興味深く観察してゆこうと思います。写真は灌水装置オアシスで成長を続けるクリーピングベントグラス007 7月1日撮影