三佐和ブログ


芝生から蒸発してゆく水分量7 2021年09月06日

8月18日から9月4日までの芝生から大気に蒸発してゆく水分量のデータがまとまりました。東京は8月の後半になっても雨曇りの日が多く、観測期間中で晴れた日はわずか5日でした。芝生からの水分蒸発量は、気温や湿度のほかに太陽からの光が影響しているような気がします。

210904表.png8月も後半に入り雨曇りの日が続く中で湿度は再び上昇を始めました。そして気温は下降を始めたようです。このような環境の変化に芝生は敏感に反応して水分蒸発量が下がりました。一方で芝生からの水分蒸発量を引いた、土や水から大気に蒸発してゆく水分量は少し上昇したようです。下記のグラフをご覧ください。

210904グラフ.png

灌水装置オアシスからおよそ5㍑の水が完全に蒸発するのに、8月2日から18日までは16日間、そして8月18日から9月4日まで17日間でその差は1日です。つまり灌水装置オアシスの芝生や土、そして水から蒸発してゆく水分量を吸収する大気には、水蒸気を吸収する限度があるようです。大気の飽和状態ですね。そしてこの飽和状態を作り出すのが、その時々の気温と湿度,そして気圧です。

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            霧雨に煙る新宿御苑の芝生の広場 9月4日撮影


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