芝生から蒸発してゆく水分量8 | 2021年09月24日 |
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9月8日から9月24日までの芝生から大気に蒸発してゆく水分量のデータがまとまりました。9月に入っても東京の天気は雨曇りの日が多く観測した20日間の間で晴れた日は8日でした。9月に入り、すべての測定データの数値が8月と比べて下降を始めたことが観測されました。そして数値の下降率を詳しくみると芝生からの水分蒸発量と湿度の下降率が約13%と均衡していました。また計量容器からの平均蒸発量と芝生を除いた灌水装置からの蒸発量の下降率もほぼ50%で均衡していました。
4月から観測を始めて梅雨が明けるまでは、芝生からの水分蒸発量は大気中の湿度の変化と反比例しましたが、梅雨が明けて気温が高くなると湿度が下がり芝生からの水分蒸発量は一時期増えました。今年の東京は雨曇りの日が続き再び湿度が上がり芝生からの水分蒸発量が減る傾向が続きました。そして9月も中旬が過ぎて大気中の湿度が下がるにつれて、下降を続けていた芝生からの水分蒸発量も下降率がやや落ちて、湿度の下降率に比例するように下がり始めたようです。
4月から始まった観測ですが春から梅雨、夏、そして夏の終わりにかけて芝生からの水分蒸発量は、大気中の湿度の変化に反応しながら推移してきました。東京も秋の気候を迎えています。これから芝生からの水分蒸発量が大気中の湿度の変化にどのように反応してゆくか楽しみです。