三佐和ブログ


芝生から蒸発してゆく水分量17 2022年02月26日

2月8日から2月26日までの芝生から大気に蒸発してゆく水分量の観測データがまとまりました。今回は2月の測定で期間中の気温は低く横ばいに推移しました。

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その中で芝生からの水分蒸発量と湿度が上昇し、芝生を除いた植栽装置オアシスからの水分蒸発量は下がりました。

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今回の測定期間中、芝生からの水分蒸発量が増えたということは早春を迎えて芝生の活動が活発になり始めたということかもしれませんね。

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新宿御苑の芝生の広場では気温が暖かくなり、芝生よりも先に人が眠りから覚めて寛いでいました。
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                2月26日撮影

蒸発と沸騰 2022年02月20日

蒸発は水面の水が気体に気化すること。気化する時の蒸気圧は大気圧よりも小さい。 新宿事務所のベランダで植栽装置オアシスの上で芝生からの水分蒸発量を観察しています。芝生は生きている

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沸騰は水中の水が気体に気化すること。気化する時の蒸気圧は大気圧よりも大きい。 水を温めると沸騰して気泡が出てきまね。 水が気化する時、容量(体積)は1700倍に膨らみます。

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火山の噴火は地下のマグマ(700℃から1200℃位)の上の水が暖められて沸騰し気体となり体積が膨張して爆発する水蒸気爆発と 地殻の沈み込みで、地殻に含まれた海水がマントルに流れ込みマグマとなり、海水がマグマの熱で沸騰して無数の気泡となり マグマと混ざり合いながら上昇して爆発する現象があります。最近発生した福徳岡ノ場やトンガの火山の噴火がこの爆発ですね。富士山も日本を代表する火山です。

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この時軽石が生まれます。軽石は自然の仕組みから作り出され天然の骨材です。ガーデンクリートは軽石を使って緑化コンクリートや断熱コンクリートを作ります。

2月の西光寺様ブミコン舗装 2022年02月19日

今週から葛飾区四つ木の天台宗西光寺様の墓所A工区のブミコン舗装が始まりました。まずはいつもの通り墓所の土をスコップやシャベルで鋤取り下地を作ります。

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土を鋤取った後に砕石を入れて転圧し路盤を作ります。路盤は表層のブミコンから流れてきた水を貯留するとともに、ブミコンが沈下するのを防ぐ重要な役割を果たします。

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西光寺様の墓所ではブミコンと下地路盤を合わせて約20mmの雨水が貯留できる仕様で工事が行われています。

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来週は表層のブミコン舗装が始まります。まだ寒い日が続いているので材料の調合や施工に工夫をしながら工事を進める予定です。2月19日撮影

正しく計る 2022年02月14日

以前ブログで「使用する素材を正しく計量することで透水性、保水性、軽量性のある良質のコンクリートが得られます。」分銅紋というお話をしましたが今回、福徳岡ノ場の軽石を使用してガーデンクリートを作ってみて改めて計量の重要性を確認しました。

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ユーチューブを見ながらプロのシェフのレシピでスパゲッティカルボナーラを作りました。まず水4㍑に塩を40グラム入れる割合(つまり1%配合)でお湯を沸かしてスパゲッティをゆでました。また生卵にパルメザンチーズを大匙で指定量を計量し投入して撹拌しました。このようにシェフに言われた配合で食材を計量しながら調理することで美味しいスパゲッティカルボナーラが完成しました。

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透水性コンクリートや緑化コンクリートを作る事と、スパゲッティカルボナーラを作る事に共通点があるようです。それはブミコンやガーデンクリートを作るための天然砂利、軽石、そして石灰系固化材も、カルボナーラを作るための食材も正しく計量することで、良質の透水性コンクリート、緑化コンクリート、そして美味しいスパゲッティカルボナーラを作る事が出来るということですね。

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これまで積み重ねてきた経験と技術を活かして、世界の様々な場所で透水性コンクリートや緑化コンクリートを作り都市のヒートアイランド現象対策の一助となればと思います。

芝生から蒸発してゆく水分量16 2022年02月08日

1月22日から2月8日までの芝生から大気に蒸発してゆく水分量のデータがまとまりました。今回は測定期間中の気温が下がり、植栽装置オアシスから水分が完全に蒸発するまで前回より2日延びて18日かかりました。

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今回は前回(1月6日から1月22日まで)の測定期間と比べて気温が0.3℃、湿度が4%下がったのに対して芝生からの水分蒸発量は横ばいで大きな変化はありませんでした。東京は気温が最も下がる季節を迎える中で、芝生からの水分蒸発量に変化が見られないということは、芝生が寒さの中で活動を続けるために必要な最小限の水分を蒸発させているということでしょうか?

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今回の測定期間中、芝生からの水分量を除いた植栽装置オアシスから蒸発した水分量も、前回の測定期間とほぼ同じでした。東京は気温が最も下がる期間を迎えて芝生の活動が停滞するとともに、土や水から蒸発してゆく水分量も底を迎えているようです。(今回は前回からの芝生から蒸発した水分量の推移と芝生を除いた植栽装置オアシスからの水分蒸発量の推移が同じなので、グラフでは芝生からの推移が芝生を除いた数値の下に隠れています。)

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立春が過ぎましたが今週は東京にも雪が降る予報が出ています。新宿御苑の広場の芝生は寒さに耐えながら春を待ちわびているようですね。

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                        2月8日撮影

2月のフローラカスケード 2022年02月05日

立春を迎えた浅草寺様境内のフローラカスケードでは、寒空の下でビオラやツルニチニチソウが咲き続けています。

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今年の東京は梅や椿が咲くのが遅れているような気がします。その中で昨年の12月に植えたビオラが大きくなってきました。

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ツルニチニチソウは冬になり成長が止まったようでビオラを覆うほど伸びてはいません。ビオラは重力に負けることなく前を向いて咲き続けています。

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2月は冬から少しづつ春に移行してゆく季節です。浅草寺様境内の植物たちも春に向けて準備を進めているようですね。

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2月4日撮影

福徳岡ノ場の軽石でブロックを作りました 2022年02月02日

       福徳岡ノ場の軽石を使用してガーデンクリートの配合でブロックを作りました。

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            今回使用した軽石は30mmから20mmぐらいの大きさです。

P2010069.JPG       気候が暖かくなったら植栽装置オアシスに載せて芝生を種から育ててみようと思います。

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                     2月2日撮影


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