三佐和ブログ


5月の新宿御苑 2022年05月14日

今年の連休明けの東京は雨曇りの日が多いようです。今朝も自宅を出てから新宿御苑を抜けて事務所まで歩きましたが雨が降っていました。そしてその道中の雨の降り方に違いがあることに気が付きました。これは以前のblogでもお話ししたのですが、御苑に近づき緑の量が増えてゆくほど雨が強くなり、御苑を抜けて緑の量が減りコンクリートの建物とアスファルト舗装が増えるにつれて雨が弱くなる現象です。写真は緑に覆われた台湾閣5月13日撮影

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昨年の春から今年の3月まで1年かけて新宿事務所で芝生から大気中に蒸発してゆく水分量を観測しました。その結果、芝生とその周辺の土からは平均しておよそ3.7㍑/㎡・日の水分が蒸発しているのがわかりました。ちなみに同じ環境で計量容器から蒸発してゆく水分量は1.5㍑/㎡・日でした。芝生は生きている つまり緑に覆われた新宿御苑では、大気中に蒸発してゆく水分量が周囲のコンクリートやアスファルトに覆われた環境より多いので、大気中の水蒸気が飽和して露点を迎えるまでの時間が周囲の環境よりも早く雨が降りやすいということですね。

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御苑の芝生の広場は今年も新緑に覆われてきました。5月14日撮影 関連ブログ:気温と湿度とヒートアイランド東京 植物からの蒸散作用を肌で感じる?


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