三佐和ブログ


環境の変化に順応する芝生からの水分蒸発量 2022年07月01日

昨年の4月から今年の3月まで新宿事務所のベランダで芝生からの水分蒸発量と、周囲の気温と湿度の変化について観察しました。芝生も温湿度計もベランダの直射日光や雨が当たらない場所に設置しました。1年を通して芝生からの水分蒸発量と気温・湿度の変化をグラフにしましたのでご覧ください。グラフでの変化を見やすくするために芝生からの水分蒸発量は、測定の数値を10倍して表記しています。

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芝生からの水分蒸発量と気温の変化を表したのが下記のグラフです。気温は春から夏に向けて上がり冬に向けて下がります。そして芝生からの水分蒸発量は基本的に気温の変化に比例するようにして変化しますが、湿度の変化にも影響されているようです。例えば春から梅雨にかけて湿度が上昇すると芝生からの水分蒸発量は湿度の変化に反比例するように下がるのですが、気温の上昇が進む6月の下旬から突然上昇します。これは太陽からのエネルギーの強さが芝生と湿度の間のバランス以上に影響しているからではないかと思います。

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芝生からの水分蒸発量と湿度の変化を表したのが下記のグラフです。芝生からの水分蒸発量と湿度とは基本的に反比例する傾向ですが、夏になり太陽光のエネルギーが強くなるとこのバランスが崩れて芝生からの水分蒸発量は上昇します。そして冬になり気温が下がると湿度はほぼ横ばいに推移するのに対して、芝生からの水分蒸発量は下がります。この傾向にも太陽光のエネルギーの減少が影響しているのではないでしょうか?芝生が光合成で利用する水分量はごくわずかで、多くの水分が葉から蒸発して芝生の水分量を調整します。太陽光のエネルギーが強いときは蒸発してゆく水分も多く、太陽光のエネルギーが芝生にあたる量が少なくなると蒸発してゆく水分量も少なくなります。芝生は周囲の環境の変化を敏感に感じながら根から水分を吸収し、葉から水分を蒸発さて、枯れるのを防ぎながら生命をつないでいます。

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芝生からの水分蒸発量は気温や湿度の変化、風に影響されて変化します。そして気温や湿度の変化は太陽から地球に降り注がれる太陽光のエネルギー量の変化によって決まります。

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              新宿御苑の芝生の広場 6月28日撮影


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