三佐和ブログ


気象と気候 2022年09月02日

アメリカの物理学者ステイブーン E クーニンの書いた「気候変動の真実」日経BPを読んでいます。筆者が語る論調はヒートアイランド東京で周囲の温度や湿度の変化、そして芝生や地面から蒸発してゆく水分量を観察している者として、とても読み応えのある内容です。

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「気候はこれから見込まれるもの。気象はそこで起こっているもの。」気候は長年の平均だから、ゆっくり変化する。気候を決めるには少なくとも10年間の観察が必要だし、その変化を明らかにするには20年以上を要する。中略 気候を決めるのはその何十年かの平均的な性質である。私たちが間違えを犯すのは、時間の経過に伴う気候の「全体像」を把握しない時だけではない。中略 気候は場所によって変化する。47P

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地球を覆う大気による気候変動を人類がこれまで蓄積した知識や経験だけで簡単に語ることは難しい。そして気候変動に与える人間の活動の影響がいかに小さいかを見極めたうえで壮大な自然と向き合いたいですね。これから時間をかけてクーニン先生が語る気候変動に対する見解を学んでゆこうと思います。

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新宿御苑の芝生の広場は昨年の夏と同じように、今年もヒートアイランド東京で元気に緑を保ち続けています。9月2日撮影


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