三佐和ブログ


高温日と低温日 2022年09月05日

気候変動の真実」S.E.クーニン著にアメリカの過去120年の記録的高温日と記録的低温日の日数の推移についての記述がありました。アメリカ全土で725の観測所の過去120年のデータをもとにしているようです。それによると「記録的高温のグラフを見ると1930年代が明らかに暖かいが、観測期間中の120年を通してこれといった傾向はみられない。中略 対照的に記録的低温日の数は100年以上にわたって減少しており、1985年以降はその傾向に拍車がかかっている。147P」

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以前私は理科年表を利用して東京の1961年と2017年の年間温度の変化を比べたことがありました。それと同時に1961年から2017年にかけての8月の温度の変化も比べてみました。「何故冬の気温が高くなったのか?」下記のグラフをご覧ください。

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私はクーニン先生の説明を見て、過去から現在にかけてのアメリカと東京の気温の変化に似ている傾向があると思いました。アメリカ全土に及ぶ725の観測地点の名前はわかりませんが、おそらく東京の観測地点のように都市部の観測が含まれていると思います。そしてアメリカも東京と同じように都市化が進んだところでは冬の気温が上昇傾向にあるのに対して、夏の気温は過去100年以上にわたりあまり大きな変化が見られないということではないでしょうか?


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