三佐和ブログ


10月の新宿御苑 2022年10月26日

ラクウショウの気根を守るための歩道の整備がようやく終了しました。ラクウショウは北米原産のスギ科の落葉針葉樹で湿地や沼地に生息するのでヌマスギとも呼ばれています。ラクウショウの根は気根と呼ばれ地上や水面上に出て酸素を取り入れるようです。

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今年も管理事務所の前の十月桜が花を咲かせ始めました。植物の体内時計の正確さには、いつもながら驚かされます。

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10月も後半を迎え気温が下がり、御苑の落葉樹たちもも少しづつ紅葉を始めたようです。外気温の変化を感じながら冬に向けて休眠の準備を進めているのでしょうね。

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                   10月25日 26日撮影

            

10月のベランダガーデニング 2022年10月24日

10月も下旬に入りました。9月にカスケードブロックに植え替えたモヒートミント、オレガノ、レモンタイム、香りハーブもカスケードブロックの穴に活着し、周囲の環境にもなじんできました。

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プランターブロックマーガレットのミントも、刈り込んだ後、再び葉を伸ばしてきました。

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小さな手作りフラワーポットでは不思議な形をしたサボテンが日当たりの良いベランダで気持ちよさそうに育っています。P1140273.JPG

緑化ブロックヒルダの上ではドレーンにたまった水を利用しながら成長している低木もまだ緑を保っていますが、気温が下がるにつれて少しづつ黄色くなり始めました。

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ヒートアイランド東京のベランダでは様々な植物たちが、季節の変化に対応しながら活動しています。10月23日撮影

10月の新宿事務所 2022年10月22日

福徳岡ノ場の軽石で緑化ブロックを作クリーピングベントグラス007の種を蒔いて1週間がたち種が発芽してきました。福徳岡ノ場の軽石には塩分が含まれていて、さらにこれから気温が下がる環境の中で、007がどこまで頑張るか見守ってゆこうと思います。

P1140118.JPGP1140254.JPGベランダではカスケードブロックで育てているベゴニアの花がほぼ終わりましたが、これから越年して来年の春に再び花を咲かせてくれることでしょう。手作りフラワーポットのコーヒーやパキラにはまだベランダで頑張ってもらいたいと思います。

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室内ではペットボトルに入れたミントが呼吸をしながら水分を蒸発させている様子がわかります。

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安定した室内の気温の中、小さな手作りフラワーポットの上でパキラが葉を大きく広げています。

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あとひと月もするとベランダで育てているコーヒー、パキラ、アレカヤシが室内に戻りにぎやかになりそうですね。10月22日撮影

Co2以外の気候変動要因 2022年10月21日

先のblogでCo2削減の技術革新の費用はお手頃価格でよいのではないかと述べた理由は、地球の温暖化は大気中のCo2の増加だけが原因なのかという疑問があるからです。温暖化で取り上げられている地球を取り巻く気温は的確に把握されているのでしょうか? 私はヒートアイランド東京で生活をしていますが、過去60年ほどの気温の変化を見ると、冬の気温が高くなり夏の気温はあまり変化していないようです。東京は都市化が進むにつれてコンクリートジャングルとアスファルト砂漠が広がり都市の保水性が低下したことが冬の気温を高めた原因の一つだと思います。温暖化議論で取り上げられている気温は年間平均の気温のようで、夏の気温に変化が見られなくとも、冬の気温が上昇すると年間の平均気温は高くなりますね。これは日本に限らずアメリカでも似たような現象が把握されているようです。 高温日と低温日

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つまり人間が生活している環境で、過去と比べて気温が高くなったのはCo2の排出量だけではなく、人間が快適に生活できるようにインフラストラクチャーや交通手段が整備された都市に人口が流入する傾向が世界規模で広がっていることも大きな要因です。以前私は2030年には世界で生活している50億人が都市生活を送りそうだというお話をしました。熱帯の人口増加と都市化  理科年表でみられる世界の気温や湿度の観測点は人間の目の届く都市が多いようですか、都市の平均気温の変化を見て地球の気候を語ることはできません。目くじら立ててCo2濃度の上昇が地球の気候変動に影響を及ぼすと考えて、Co2削減に巨額な投資をするのではなく、これからさらに世界規模で増える都市化の問題や、その他様々な気候変動要因に目を配りながら次の世代に地球環境を引き継いでゆかなければ。人間の思惑によるCo2削減だけで地球環境が変わるとは思いません。「天網恢恢疎にして漏らさず」人間は畏敬の念を持ちながら自然に接したいですね。

Affordable 2022年10月20日

Affordableとはお手頃(な)[良心的な・手の届く・無理なく買える]価格[値段・料金]という意味だそうです。 日本政府は2050年Co2実質ゼロを「目指す」と宣言しました。実質ゼロを目指すことは構いませんが、2050年までにCo2実質ゼロを達成させることはとても難しいでしょうね。 人間の社会活動を支えるエネルギーの消費から排出されるCo2を、これから様々な技術革新によって実質ゼロを目指す社会の流れを作る事は悪いことではありません。

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しかしその新しく作り出されたCo2削減の新技術を利用するのに、人間が支払う対価が高くなると費用対効果が伴わず、利用しずらくなりますね。 そこでこれから開発されるCo2削減の新技術はaffordable(お手頃価格)で作り出したいですね。もちろんその新技術が人間社会にリスクを与える危険なものであってはならないことは言うまでもありませんが。

ミントも生きている 2022年10月14日

7月から始めたベゴニアの水分蒸発量の変化の観察も、ベゴニアの葉が枯れたので10月の初めに終了しました。3か月に及ぶベゴニアからの水分量と水から蒸発した水分量の変化は下記の写真の通りです。

3か月に及ぶベゴニアからの水分蒸発量と水の蒸発量の比較 写真の右がベゴニアからの水分蒸発量 10月3日撮影

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10月からはミントの水分蒸発量を観察してみようと思います。ミントをペットボトルに入れて1日目の写真ですが、ペットボトルの裏の表面に無数の気泡が付着していました。ミントは空気中の二酸化炭素と水を取り込み光合成をおこない、炭水化物と水と酸素を作ります。そしてミントがその作り出された炭水化物を消費する過程で二酸化炭素と水が体外に放出されます。ペットボトルの表面に付着した気泡は、ミントが光合成で炭水化物を作り、それを消費する過程で発生した酸素や二酸化炭素でしょうか?6CO2 + 12H2O → C6H12O6 + 6H2O + 6O2→6CO2+12H2O

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ミントは土やガーデンクリートの上ではたくましく育つ植物です。これからミントが水の中でどのように成長を続けるのか、ミントには申し訳ありませんが観察してゆこうと思います。10月14日撮影

けあらし 2022年10月08日

けあらし(気象用語では蒸気霧)とは暖かい水面に冷たい空気が流れ込むと水面から蒸発した水蒸気が冷やされて霧になる現象だそうです。10月6日に神奈川県箱根町の芦ノ湖を訪れましたが偶然、この現象を見ることができました。

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空気中の飽和水蒸気量(g/㎥)は気温が高いほど多く、気温が低いと少ない。つまり 水温の高い湖面の飽和水蒸気量は多いが、気温の低い空気中の飽和水蒸気量は小さくなるの で、その差が霧(水滴)となり水面を覆うという仕組みですね。

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当日、箱根町では気温が下がり、観光遊覧船の船着き場の人も、なかなか見られない珍しい現象だといっていました。

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偶然ですが芦ノ湖で、幽玄な自然現象を体験することができて感動しました。10月6日撮影

10月のフローラカスケード 2022年10月04日

10月に入り浅草寺様境内のフローラカスケードでは夏の花インパチェンスがまだ元気に咲いています。よく見ると日の当たりやすい向かって右端(写真の手前)のインパチェンスの茎がよく伸びているようですね。

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インパチェンスにはあとひと月ほど頑張って咲いてもらい、次は秋から冬にかけての花ビオラにバトンをタッチしてもらおうと思います。越年するツルニチニチソウもカスケードブロックの上でますます元気に成長を続けています。

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五重塔を見上げると秋の青空が広がっていました。明日から境内では中村座の歌舞伎が始まります。

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                      10月4日撮影


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