Co2以外の気候変動要因 | 2022年10月21日 |
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先のblogでCo2削減の技術革新の費用はお手頃価格でよいのではないかと述べた理由は、地球の温暖化は大気中のCo2の増加だけが原因なのかという疑問があるからです。温暖化で取り上げられている地球を取り巻く気温は的確に把握されているのでしょうか? 私はヒートアイランド東京で生活をしていますが、過去60年ほどの気温の変化を見ると、冬の気温が高くなり夏の気温はあまり変化していないようです。東京は都市化が進むにつれてコンクリートジャングルとアスファルト砂漠が広がり都市の保水性が低下したことが冬の気温を高めた原因の一つだと思います。温暖化議論で取り上げられている気温は年間平均の気温のようで、夏の気温に変化が見られなくとも、冬の気温が上昇すると年間の平均気温は高くなりますね。これは日本に限らずアメリカでも似たような現象が把握されているようです。 高温日と低温日
つまり人間が生活している環境で、過去と比べて気温が高くなったのはCo2の排出量だけではなく、人間が快適に生活できるようにインフラストラクチャーや交通手段が整備された都市に人口が流入する傾向が世界規模で広がっていることも大きな要因です。以前私は2030年には世界で生活している50億人が都市生活を送りそうだというお話をしました。熱帯の人口増加と都市化 理科年表でみられる世界の気温や湿度の観測点は人間の目の届く都市が多いようですか、都市の平均気温の変化を見て地球の気候を語ることはできません。目くじら立ててCo2濃度の上昇が地球の気候変動に影響を及ぼすと考えて、Co2削減に巨額な投資をするのではなく、これからさらに世界規模で増える都市化の問題や、その他様々な気候変動要因に目を配りながら次の世代に地球環境を引き継いでゆかなければ。人間の思惑によるCo2削減だけで地球環境が変わるとは思いません。「天網恢恢疎にして漏らさず」人間は畏敬の念を持ちながら自然に接したいですね。