三佐和ブログ


12月の新宿御苑 2022年12月21日

12月も中旬を迎えて御苑の気温も下がってきました。朝の中の池ではカモたちがお互いに体を寄せ合って回りながら寒さをしのいでいました。

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10月から始まった御苑の紅葉も終盤を迎え、下ノ池の周辺では楓が赤や黄色の輝きを見せています。

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東京は大陸から張り出した冬の高気圧の影響で寒い朝を迎えています。しかし東京では過去およそ60年の間に冬の気温が高くなったようです。「何故冬の気温が高くなったのか?」これまで東京には様々なインフラストラクチャーが整備され、土と水と木々に覆われた自然がコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドに変貌したからでしょうね。

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新宿御苑は東京23区のほぼ中央にあり、その自然は水と木々に覆われていてコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京のオアシスです。 12月20日、21日撮影

観察と観測 2022年12月19日

観察とは「対象の実態を知るために注意深く見ること。その様子を見て変化を記録すること。」 観測とは「自然現象の推移や変化を観察したり測定したりすること。様子を見て成り行きを推し測る事。」Wikipedia

事務所の机にペットボトルの容器を並べて、茎から伸びる根の様子を見たり、容器から蒸発してゆく水分量とミントを入れた容器から蒸発してゆく水分量を記録しています。これは観察ですね。 この記録を2か月続けてわかったことは、容器から蒸発した水分量は18g,ミントを入れた容器からの水分蒸発量は108gでした。この数値からミントから蒸発していった水分量が90g(108g - 18g)であることが推し測れます。つまり観測ですね。

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以前のブログでアメリカの物理学者S.E.クーニンの言葉を紹介しました。気象と気候 「気候はこれから見込まれるもの。気象はそこで起こっているもの。」気候は長年の平均だから、ゆっくり変化する。気候を決めるには少なくとも10年間の観察が必要だし、その変化を明らかにするには20年以上を要する。中略 気候を決めるのはその何十年かの平均的な性質である。

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ここでクーニン先生が述べている気象とは観察ですね。そして気候は観測です。 気候を語るには日々の観察による膨大な量の観察記録の積み上げが必要であることがよくわかる言葉です。  関連ブログ: ミントも生きている3

12月のベランダガーデニング 2022年12月17日

11月の終わりにカスケードブロックに植えたビオラも根をブロックに活着させて元気です。

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同じくカスケードブロックで育てているハーブたちも日差しを浴びて大ききくなりました。

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プランターブロックマーガレットでは、あまり直射日光が当たらない環境でミントが元気です。

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一方、直射日光がよく当たる室外機の上では、手作りフラワーポットで育てているイチゴの葉が大きくなってきました。来年の春にはまたイチゴの実ができそうで楽しみです。

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12月も中旬を迎えてヒートアイランド東京のマンションのベランダも寒くなり、植物たちは保水性と通気性のある軽石を素材とした緑化ブロックに支えられながら、ベランダを汚すことなく元気に育っています。  12月16日撮影

12月のフローラカスケード 2022年12月15日

11月の中旬にビオラの花に植え替えた浅草寺様境内のフローラカスケードも、ひと月がたちビオラの根がカスケードブロックに活着してきたようです。

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浅草寺様の境内にカスケードブロックを立面に設置して、様々な植物を育てて今年で9年を迎えています。立面で植物を育てるために色々な改良が施されました。植物の根がカスケードブロックに活着するまで、植物にかかる重力をいかに対処するかが問題でした。そこでカスケードブロックの穴を貫通させて、植物の根鉢を灌水クロスで包み穴に挿入させることでこの問題を解決しました。

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次に問題となったのは、灌水方法です。水も重力に従い上から下に流れます。この水の流れを横方向に分散させながら下方向に流すために、ドリップチューブや灌水クロスを利用して問題を解決しました。実用新案登録 第3200590号

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カスケードブロックは、様々な植物が根鉢の土だけで育つように軽石で作った緑化ブロックで植物を保水しながら支えます。

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境内では12月17日から始まる歳の市(羽子板市)の準備が進められています。12月15日撮影

福徳岡ノ場の軽石で断熱緑化コンクリートを作る 2022年12月13日

福徳岡ノ場の軽石で断熱緑化コンクリートを作るのサイトがホームページにアップしました。トップページの「ヒートアイランド現象対策に興味のある方へ」の見出しからご覧いただけます。                                福徳岡ノ場の軽石P1200029.JPG

2021年8月に東京からおよそ1300㎞南の太平洋の海底火山、福徳岡ノ場で大噴火が起こり、それにより発生した軽石がその後、琉球諸島に漂着しました。沖縄に漂着した軽石の仮比重を調べたところ秋田県十和田湖産の軽石の仮比重に近く、当社で開発してきた軽石の配合技術や緑化システムが応用できるとできると思いました。十和田湖の軽石PB300089.JPG

十和田湖産の軽石は丁寧に水洗、乾燥、ふるい分けなどの前処理がされているので製品として安心して利用できます。沖縄に漂着した軽石は今のところ、これらの前処理をする設備が整っていないようです。そこで野積されている軽石を前処理することなく断熱緑化コンクリートにできないかと考えました。幸いなことに福徳岡ノ場の軽石は沖縄に漂着するまでに2か月ほどかかり、その間に比重の重い石は海に沈んだようで、福徳岡ノ場の軽石も十和田湖の軽石も仮比重がほぼ同じでした。                                  福徳岡ノ場の軽石で作った断熱緑化コンクリート

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軽石の仮比重の問題は解決しましたが一つ大きな問題がありました。それは沖縄に漂着した軽石は海水を含んでいたことです。海水に含まれる塩分は、マグネシウムなどのミネラルの量が植物の生長を促す以上に大量に含まれていて植物の成長を阻害するようです。そこで当社で開発した緑化システムの技術を応用して、断熱緑化コンクリートを灌水クロスで包み薄く土を蒔いて芝生の種を蒔いたとこと芝生は成長を続けています。12月13日撮影

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これまで当社で培ってきた軽石の配合技術や緑化システムを応用することで、福徳岡ノ場に限らず火山の噴火で大量に発生する軽石を断熱緑化コンクリートとして利用することが可能です。

ミントも生きている3 2022年12月12日

新宿事務所でミントからの水分蒸発量を計測して2ヶ月が経ちました。その間にミントの葉から蒸発した水分量は108gで一日当たりの水分蒸発量は1.8gです。ちなみにこの間に蒸発した水分量は18gで一日当たりの蒸発量は0.3gでした。

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上は12月3日までの水分蒸発量の変化のグラフで、緑色の線がミントからの水分蒸発量、水色の線が容器からの水分蒸発量です。下の写真を見るとミントからの水分蒸発量と、容器から水だけの蒸発量の違いがよくわかりますね。

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観察を始めた当初はミントは茎から水分を吸収していましたが、しばらくすると白い根が生えて茎からの水分の吸収を補助しています。

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これまで室温は14度内、湿度は40%内で推移してきましたが、これから気温や湿度が下がるにつれてミントの水分蒸発量がどのように変化してゆくのか楽しみです。12月12日撮影

12月の新宿事務所2 2022年12月09日

先のブログで12月に入り事務所のベランダも寒くなってきたのでコーヒーの木を室内に移動したことをお話ししましたが、ベランダの室外機の上でで育てていたアレカヤシが大きくなったので、引き続きベランダで育てることにしました。

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同じくパキラもベランダで太陽の日差しを浴びながら大きくなったので、大鉢の手作りフラワーポットに植え替えて冬を越してもらうことにしました。

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アレカヤシもパキラもベランダで冬を越すのは初めてですが、それぞれ手作りフラワーポットに支えられながら、どこまでヒートアイランド東京の寒さに耐えられるか見守りたいと思います。

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12月の新宿事務所 2022年12月03日

12月に入りベランダの植物の植え替えをしました。これから来年の春にかけてカスケードブロックで育てる植物はビオラです。

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ベランダも寒くなってきたのでのコーヒーを室内に移しました。これからコーヒーの木は手作りフラワーポットに支えられながら暖かい冬を過ごします。

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10月の中旬に、福徳岡ノ場の軽石で作った緑化ブロックにクリーピングベントグラス007の種を蒔いたのですが順調に育ってきました。

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カスケードブロックや手作りフラワーポット、そして緑化ブロックで育てている植物たちも冬に向けて生きるための準備を進めています。 12月3日撮影


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